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[SBSカップ]J2で5ゴールのFW久保、2発でU-18代表エースに名乗り!

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[8・18 SBSカップ国際ユースサッカー U-18日本代表 4-1 U-18メキシコ代表 藤枝総合]

 エース候補がわずか一回のチャンスでその地位を絶対的なものにした。今季、高校3年生ながら京都サンガF.C.のトップチームに2種登録され、すでにJ2で5ゴールをたたき出しているFW久保裕也。京都が21日に札幌と戦うJ2第25節に出場するため、SBSカップはこの日の1試合限定出場だったが、そのストライカーは「一度だけのチャンス」で2ゴールを決めて結果を残した。

 柔軟な足元と身体の強さを活かしたボールキープなど、前半から久保が絡めばチャンスの芽が膨らんでいたU-18日本代表。本人も「ボクのところで起点になれたらチャンスになると思っていた」と振り返る。ただチャンスメークでなく、ゴールへの貪欲な姿勢も見せた久保は相手に少しでも隙があれば、遠目の位置からでも積極的にシュートを打ち続けた。

 そして1-1の後半8分、敵陣中央でボールを受けると「点が欲しかった」と強引なドリブル突破でPAへ侵入する。鋭いドリブルで一気にシュートまで持ち込もうとした久保を相手DFがたまらずファウルで止めて、PKを獲得。これを自らゴール左隅へ叩き込んで試合を動かした。

 止まらない久保はさらに14分、左後方のMF榊翔太からパスを受けると、反転から豪快な右足ミドルをゴール左隅へ突き刺す。「最近はチームでも決められていなかった。Jリーグではあんな簡単には打たせてくれないと思うけれど、スッキリしました。いいイメージがついたと思う」という納得の一撃でメキシコゴールを再びこじ開けた。

「1試合しか出られないのは分かっていた。その中でいいプレーができたと思う」と久保。これまではチーム事情もあってなかなかU-18代表に参加できないでいたが、Jで経験を積むストライカーは、期待通りの活躍でチームに勝利をもたらした。エースとして期待されるU-20W杯のアジア予選へ向けて久保は「まずはメンバーに残れるように。残れたらチームの勝利に貢献できるように頑張る」と力を込めた。

[写真]後半14分、U-18日本代表はFW久保の弾丸ミドルで追加点
(取材・文 吉田太郎)
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