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[SBSカップ]静岡ユース、注目の風間がオーストラリア沈める技ありゴール

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[8・18 SBSカップ国際ユースサッカー 静岡ユース 3-1 U-18オーストラリア代表 藤枝総合]

 静岡ユース最注目のMF風間宏矢(清水商高)が技ありのゴールなどチームの全3得点に絡む活躍。オーストラリアの年代別代表撃破にエースとして、主将として大きく貢献した。

「まだ自分を出せていない。自分はもっとできる」。FWではなく中盤での出場。MF高嶋知広が負傷交代した後は、ボランチの位置に下がってプレーもした。中盤で泥臭くボールに絡み、チームのパスワークの精度を高めた10番だが、本来の役割はゴール。ゴール前での動きが少なかったことが本人に「もっとできる」の言葉を口にさせた。

 いつもよりもゴール前でのプレーが少なかったことは確か。ただこの選手の得点力、ゴールを生み出す力は別格だ。まずは前半ロスタイムに絶妙な左CKでMF新村陸の先制ゴールを演出。そして後半10分には中央からの正確な展開で左サイドのMF荒木慎平へパスを通すと、荒木の左足を経由したボールはFW柏瀬暁のゴールへと結びついた。セットプレーでのキックなどミスもあったが、一発の切り返しで難なくDFを突破するドリブルも相手にとって脅威だった。

 もちろん、フィニッシャーとして才能も見せ付けた。後半26分、MF石毛秀樹からのパスを呼び込むと、前方を相手DFに蓋された状態ながらも右足を振りぬく。決してスピードのあるシュートではなかった。ただ強烈なスピンのかかったグラウンダーの一撃は、ゴール右ポストをかすめてそのままゴールへと吸い込まれた。

 元日本代表MF風間八宏氏の二男は、U-18世代の有力選手でJクラブも注目する逸材。U-18日本代表として大会に出場したかった思いも当然ある。だが「結果を出せば周りも見てくれる。海外とか意識していない。全然できると思ったし、特別意識はしていない。いつもと、同じです」。

「勝たなきゃ面白くない」。

 とにかく勝利にどん欲な姿勢を見せる風間が残り2試合でもチームを勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
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