beacon

「みんなうまくなっている」、鹿島が5連勝で逆転Vへ猛スパート

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.20 J1第22節 鹿島2-0広島 カシマ]

 真夏の猛スパートが止まらない。中2日の鹿島アントラーズが中6日の広島に2-0で快勝。破竹の5連勝を飾り、順位でも広島を抜いて5位に浮上した。

 前半は広島のパス回しに手を焼いたが、徐々に対応。前半30分にはMFフェリペ・ガブリエルが負傷交代するアクシデントがあったが、代わって入ったFW興梠慎三がFW大迫勇也と高い位置からから積極的にプレッシャーをかけ、広島の起点をつぶす。徐々に流れを引き寄せ、0-0の展開が続くと、“伝家の宝刀”が炸裂した。

 後半20分、MF野沢拓也の右FKにDF岩政大樹が頭で合わせる先制点。「セットプレーもうちの攻撃の形の一つ」(興梠)という得意のセットプレーで均衡を破った。その後は広島の反撃を巧みにいなし、後半42分には興梠の折り返しを大迫が落として野沢がダメ押し点。“鹿島らしい”したたかな展開できっちり勝ち点3を奪った。

 興梠は「今までが悪かったし、今はいい形で来ているので、これを持続していきたい」と、好調なチーム状態に手応えを口にする。「大迫にしろみんなにしろ、シーズン最初よりうまくなっているというか、一人ひとりが動けている」。シーズン序盤から見違えるほどの変化を選手自身が感じている。大迫は「中2日だったし、今日は勝つことが一番だった。次は相手も中3日で同じ条件。次は内容も結果も求めたい」と力強かった。

(取材・文 西山紘平)

TOP