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神戸が今季初の逆転勝利で3シーズンぶり4連勝、順位も8位に浮上

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[8.20 J1第22節 神戸2-1新潟 ホームズ]

 ヴィッセル神戸が“新潟キラー”の決勝点で2-1と今季初の逆転勝利をおさめ、4連勝を飾った。過去1勝4分8敗と苦手の新潟を沈めたのは出場停止明けのMF松岡亮輔。09年10月24日の新潟戦(1-0)でプロ初ゴールを決めた背番号8が再び決勝点を決め、試合後のインタビューでも「今日も何かしらいいことができればと思っていた」と“してやったり”だった。

 開始早々の前半4分に先制を許す苦しい展開だった。しかし、前半30分、相手DFのクリアを松岡が頭で前線に跳ね返すと、FW吉田孝行が絶妙なトラップで前を向き、右足でゴールネットに叩き込む。最近4試合で5得点目となる吉田の同点弾で試合を振り出しに戻した。

 和田監督が「正直納得できない内容だった」と振り返る前半を1-1で折り返し、後半は徐々にペースをつかんでいった。後半4分にはMF大久保嘉人の左クロスを吉田が胸で落とし、FWポポがシュート。これは枠を捉え切れなかったが、後半15分に待望の勝ち越し点が生まれた。

 PA内で松岡からパスを受けた吉田がドリブルで左に流れながら左足でシュート。GKが弾いたボールはゴール前に詰めていた松岡の目の前にこぼれ、落ち着いて右足で押し込んだ。これが決勝点。クラブによると、松岡はゴールシーンについて「孝さん(吉田)とワンツーをしようと思ったけど、孝さんが左に流れたので、こぼれ球を狙おうと思った」と振り返り、「運もあったと思うけど、あの位置まで上がっていったことがこういう結果になったと思う」と胸を張った。

 3シーズンぶりとなる4連勝で順位もひとケタの8位に上げた。5月の3連勝後は9戦白星なし(3分6敗)と勢いが続かなかったが、選手たちは当時からの“進化”を感じている。MF田中英雄は「前の3連勝は『した』というよりも『しちゃった』という感じだった」と指摘。「今は全員がハードワークして、自分たちらしいサッカーをして勝てている。あのときとは全然違うサッカーをやっている。今日みたいなチャンスを逃さずつかんでいくことで、今までの神戸と違った世界を見ることができるようになると思う」とさらなる高みを見据えた。5連勝がかかる次節の相手は最下位・福岡。松岡は「連勝は忘れます。34分の1というつもりでやります」と気を引き締めていた。

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