[8・20 SBSカップ国際ユースサッカー 静岡ユース3-3(PK2-3)U-18メキシコ代表 草薙陸]

　J注目の静岡ユースMF風間宏矢(清水商高)はセットプレーから2アシスト。18日のU-18オーストラリア代表戦では、左CKからMF新村陸の先制ゴールをアシストした一方、キックミスするなど安定感を欠いていたが、修正して臨んだこの日はドンピシャのスピード、コースへの配球でチームに2ゴールをもたらした。

　加えてドリブルでも魅せた。「前向いたらどのチームでもやれる自信がある」との言葉通りに一度ボールが入れば失わない。一発のフェイントで相手を抜き去り、決定機をつくる才能はこの日も発揮された。ただ、足りなかったのはゴール。「きょうはドリブルだけだった。チームが上手くいかない時こそ決めないといけない。それができなかった」と反省していた。

　一時は強豪・メキシコから2点のリードを奪った静岡ユースだったが、セカンドボールを完全に支配されるなど、一方的に攻められる時間が長かった。セットプレーでゴールを演出した風間だったが、苦しい時間帯にチームを救うゴールを決めたかった。「点取れる選手がお客さんも喜ぶと思うし、どこでも求められる。自分の理想は中盤、前線で何でもできて点も取れる選手。こだわってやりたい」。21日の対戦相手は、今回招集されなかったU-18日本代表戦。今大会はオーストラリアとの初戦で鮮やかなゴールを決めている風間だが、1ゴールで終わるつもりはない。

(取材・文　吉田太郎)

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