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千葉は2戦連続ノーゴール…オーロイ離脱後1勝1分1敗で4位後退

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[8.21 J2第25節 千葉0-0富山 フクアリ]

 J2第25節は21日、各地で10試合を行い、フクダ電子アリーナでは3位ジェフユナイテッド千葉と19位カターレ富山が対戦し、0-0で引き分けた。千葉は優勢に試合を運びながら最後の決め手を欠き、2試合連続の無得点。これでFWオーロイの負傷離脱後、1勝1分1敗となり、順位も昇格圏外の4位に後退した。

 中3日の千葉は前節17日の札幌戦(0-4)から先発1人を変更し、FW青木孝太に代わってMF林丈統が2列目の右サイドで先発。FW久保裕一の1トップで、2列目は右から林、米倉恒貴、深井正樹と並んだ。
 3連敗中の富山は前節14日の札幌戦(1-2)から先発3人を入れ替え、左MFでソ・ヨンドク、3バックの左で池端陽介、中央で福田俊介がそれぞれ2試合ぶりに先発した。
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 試合は立ち上がりから千葉が主導権を握るものの、富山の粘り強い守備を攻めあぐねる展開が続いた。深井、米倉、林の2列目が流動的に動いてボールに絡み、チャンスをうかがうが、ラストパス、フィニッシュの精度を欠く。

 前半26分、右サイドで粘った米倉が後方から走り込んできた深井に落とし、PA内に切れ込んだ深井が右サイド角度のない位置から左足で狙うも、シュートはゴール右へ。同27分にはカウンターからチャンスをつくり、最後は米倉がシュートを打ったが、DFが体を張ってブロック。同33分、林の左CKのセカンドボールをMF佐藤勇人がPA外からシュート。ゴール前でDF竹内彬が角度を変えたが、GKの好セーブに阻まれた。

 千葉はその後も再三、セットプレーのチャンスをつかむが、生かし切れない。前半43分、久保の落としたボールを米倉が狙ったが、シュートはミートし切れず、GKが抑えた。

 前半を0-0で折り返し、千葉は後半開始から久保に代えてFW青木孝太を投入。青木孝はそのまま1トップに入り、積極的にボールを呼び込み、自ら仕掛けるなどリズムに変化を付けようとするが、富山の分厚い守備組織の前になかなか決定機をつくれない。

 千葉は後半20分に2枚目の交代カードを切り、林に代わってMF太田圭輔が右サイドに入る。同23分には左サイドをドリブル突破した深井のクロスを逆サイドから走り込んだ太田が頭で折り返すが、ゴール前でDFがクリア。富山守備陣は高い集中力と体を張ったディフェンスで耐え続け、カウンターからワンチャンスを待った。

 すると後半28分、富山がビッグチャンスを迎える。福田のスルーパスから右サイドを抜け出したFW黒部光昭がゴール前に折り返し、走り込んだMF朝日大輔が右足でシュート。決定的な場面だったが、シュートはGK岡本昌弘のスーパーセーブに阻まれ、絶好の先制のチャンスを逃した。

 後半27分に池端に代わってDF吉川健太を投入していた富山は後半35分にDF足助翔がDF江添建次郎に負傷交代。同時に朝日に代えてFW平野甲斐を投入し、交代枠を使い切った。池端も足をつった影響による交代で、3バックのうち2枚がアクシデントで交代を余儀なくされた。その後、3バックの中央を守る福田も足をつったが、そのままプレーを続行。気持ちで千葉の攻撃を跳ね返し続けた。

 千葉は後半37分、太田のアーリークロスから米倉がDFに競り勝ち、ヘディングシュートを放つが、わずかにゴール右に外れる。ようやく際どいシュートシーンをつくったが、あと一歩のところで決め切れず、無得点のまま0-0のスコアレスドローに終わった。タイムアップのホイッスルとともに富山の選手は精根尽きたように次々とピッチに倒れ込んだ。90分間貫いた気迫のディフェンスで無失点。敵地で勝ち点1を手にし、連敗を3で止めた。

(取材・文 西山紘平)

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