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西野采配ズバリ、G大阪が交代2選手のゴールで首位決戦制す!

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[8・24 J1第23節 G大阪2-0柏 万博]

 ガンバ大阪が今季初出場の2選手の活躍などで首位決戦を制した。勝ち点44で並ぶ2位・柏をホームに迎え撃った大一番。G大阪は前半6分、左45度の位置からMF遠藤保仁が放った右足FKがゴール右ポストを叩いたほか、22分には左サイドのFWラフィーニャのラストパスにFWイ・グノが飛び込むなど柏ゴールへ迫る。守備を固める柏をリーグダントツトップの55得点を挙げているG大阪攻撃陣がこじ開けようとしたが、前半は1点を奪うことができなかった。

 それでもハーフタイムに「少し相手に合わせすぎている。パスミスも多い。簡単にシンプルにいいポジショニングの選手を使っていけ。ここからどう、自分たちでゲームをコントロールするかにかかっている」とイレブンを鼓舞した西野朗監督は積極的なベンチワークで試合を動かしにかかる。後半開始からイ・グノに代えてFW平井将生を投入すると、さらに後半8分にはMFキム・スンヨンに代えて今季初出場となるFW大塚翔平をピッチへ送り出す。13分には遠藤のスルーパスから平井が決定機を迎え、大塚が右足ミドルを放つなど交代選手も役割を果たそうと果敢にゴールを狙い続けた。

 そして35分、西野監督は最後のカードを切る。MF二川孝広に代わってピッチに入ったのはこちらも今季初出場となるFWアフォンソ。指揮官が思い切って投入したこの3枚のカードがチームに勝利をもたらした。アフォンソ投入から1分後の36分、G大阪は遠藤の右FKのこぼれ球をファーサイドで拾ったCB高木和道が後方の大塚へつなぐと、大塚はクロスボールをゴール前へ送る。これが目の前にいた柏MFジョルジ・ワグネルに当たって大きく跳ね上がると、ボールはそのままGKの両手の先を抜けてゴール右隅へ吸い込まれた。

 試合後のインタビューで「自分自身悔しい思いをしてきた。絶対やってやろうという気持ちだった」と振り返った大塚はゴールを確認すると、ベンチへ向かって走り出し、西野監督と歓喜の抱擁。ついにスコアを動かしたG大阪はさらに37分、右サイドで一度、柏DF近藤直也にボールを奪われながらもゴールライン際で奪い返したアフォンソが中央へ折り返すと、平井が右足ダイレクトでゴールへねじ込み2-0と突き放した。
 
 首位決戦でもその破壊力を示したG大阪は、今季無失点試合がわずか1試合だけだった守備陣も奮闘。ピンチは何度もあったが、無失点で90分間を凌ぎきり、大きな大きな勝ち点3を獲得した。指揮官の期待に応えてJ初ゴールを決めた大塚は「とりあえずゴールが必要だった。カッコいいゴールじゃないけどうれしい。これからも首位を維持できるように頑張る」。前節ついに奪い取った首位の座。早速訪れた大一番を2-0で制したG大阪が、このまま首位を守り続ける。

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