[8.24 J1第23節 福岡2-2神戸 レベスタ]

　快進撃をみせていたヴィッセル神戸の連勝は4でストップした。2点を先取したものの終了間際に追いつかれ、福岡と2-2のドロー。絶好調のFW吉田孝行が2戦連続ゴールを決めたが勝ちきることはできず。クラブタイ記録の5連勝は果たせなかった。

　終了間際のロスタイム3分に失点。クラブによると吉田は「自分たちの甘さが出たのかなと思う。2-0になって少し余裕になって、気持ち的にあまりいかなくなり、ハードワークを忘れてしまった」と目前で逃した勝ち点3を悔やんだ。

　神戸はDF河本裕之が出場停止のため、DF宮本恒靖が今季初先発を果たした。前半6分に早くも先制点を奪った。ハーフウェーライン付近で相手ボールを奪った吉田が前線へ縦パス。これを受けたFWポポがPA内右から右足でシュートを決めて、1-0と先制した。さらに同24分にはポポのパスに左サイドへ抜け出した吉田がドリブルで持ち込み、GKを前にしながらも冷静に右足シュート。ここ5戦で6得点とする吉田のゴールで2点差にリードを広げた。前半を2-0で折り返す。

　後半に入ると福岡の猛攻を受ける。クロスバーに救われる場面もあったものの最後まで耐えきることはできない。後半15分には左サイドから押し込まれ、クロスを入れられる。PA内でDF北本久仁衛がクリアしたが、こぼれをFW松浦拓弥に拾われるとシュートを許し、1点を返された。さらに終了間際の後半ロスタイム3分、FW重松健太郎に個人技で持ち込まれると痛恨の失点。2-2に持ち込まれ、勝ち点1を分け合った。

　クラブによると和田昌裕監督は「非常に残念というかもったいないというか、勝点3を持って帰りたかったが、最後の最後に追い付かれた。まだまだ甘いなと。選手たちも痛感していると思う」とコメント。それでも「選手も誰も納得はしていないが、アウェーで必死な勝点1を積み上げたことをプラスに考えて、気持ちを切り替えて臨みたい」と前を向いた。