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ゴールの次はアシスト、横浜FMの小野が2点に絡む活躍

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[8.24 J1第23節 横浜FM2-1C大阪 ニッパ球]

 背番号「10」にふさわしく、しっかりと期待に応えた。横浜F・マリノスのFW小野裕二が2-1勝利したC大阪戦で全得点に絡む活躍を見せ、3位浮上に貢献した。まずは前半15分。元日本代表DF茂庭照幸を交わして右クロス。MF兵藤慎剛の先制点をアシストした。前半44分にはゴール前で兵藤の落としを受けて仕掛け、MF中村俊輔の決勝弾をお膳立てした。

「前回、いい感じで勝って、きょう負けたらチームも落ちてしまうという大事な試合だった。結果が付いてきてくれて良かったです。スタメンで出たので、アシストとか得点という結果を出したかった」

 一時期はFWのレギュラーをつかんでいたが、結果が出なかったこともあり、スタメンから外れていた。ベンチを外れるときもあった。しかし、6日の柏戦、13日の神戸戦といずれも0-2の2連敗を受け、前節の磐田戦で5試合ぶりに先発復帰。そこで1-0決勝ゴールを決め、故・松田直樹さんの急逝後、初のホームゲームで白星をもたらした。迎えてこの日のC大阪戦に2試合連続で先発。結果にこだわって戦った。

 目標とするU-22日本代表入りへのアピールにもなった。この日、ロンドン五輪を目指すU-22日本代表の関塚隆監督が視察に訪れた。その中で2ゴールに絡む活躍。小野は「そこに行きたいと思っているので良かったです。でも、今はチームで試合に出られることが嬉しい。期待に応えられるようにやっていきたい。自分が(チームで)頑張れば(U-22代表にも)呼ばれると思う」とまずは横浜FMで結果を出すことを宣言した。

「次の清水戦、しっかり勝ちたい。負けて休みに入るより、勝って休みに入るほうが、みんなもモチベーションが良くなると思う。中2日ですが、しっかりと準備したいです」と小野は3連勝を目標に掲げた。27日の清水戦が終われば、W杯予選のため2週間ほど日程が空く。小野は自らの活躍でチームを勝たせ、今の3位よりも順位を上げて、“ミニオフ”に突入する目論見だ。

(取材・文 近藤安弘)

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