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9戦ぶり復帰の岸田が出場1分後に決勝点、岡山が札幌の連勝止める

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[8.26 J2第26節 岡山1-0札幌 カンスタ]

 ファジアーノ岡山は途中出場のFW岸田裕樹の今季初ゴールでコンサドーレ札幌に1-0で競り勝ち、連敗を2で止めた。14日のホーム東京V戦は0-4の完敗。続く前節・大分戦も敵地で0-1と敗れていたが、4連勝で勢いに乗る札幌を完封し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

「1-0だけど、選手にとって、チームにとっても大きな1勝」。影山雅永監督は試合後のインタビューで胸を張り、「前回のホームで恥ずかしい試合をしてしまい、それを引きずって次のアウェーも負けてしまった。今日は全力を出すことだけに集中して、選手が最後まで頑張ってくれた」とねぎらった。

 貴重な勝ち点3をもたらしたのは途中出場の岸田だった。後半20分から途中出場すると、わずかその1分後だ。MF石原崇兆が左サイドからドリブルで中央に切れ込み、右サイドに展開。MF澤口雅彦の狙い澄ましたアーリークロスに逆サイドから岸田が飛び込み、豪快なダイビングヘッドでゴールネットに突き刺した。

「それまでも何度かセンタリングからチャンスがあったので、センタリングの場面には(ゴール前に)入っていこうと思っていた。澤口からいいボールが入ってきた」。昨年10月23日の岐阜戦(2-2)以来、307日ぶりとなる岸田の今季初ゴールが値千金の決勝点。負傷から9試合ぶりに復帰した背番号9は「(離脱中は)自分を見直すいい機会になった。自分の特長を伸ばしていこうと努力した」と、復帰戦でチームを勝利に導くゴールを決め、白い歯をこぼした。

 4連勝で5位にまで順位を上げてきた札幌にとっては痛恨の敗戦となった。前半7分、相手のパスミスをインターセプトしたFW近藤祐介がそのまま自ら持ち込み、シュート。最初の決定機をつくったが、これをGKの好セーブに阻まれると、その後は岡山の粘り強いディフェンスを攻めあぐねた。後半21分に先制を許してからも反撃は空転。MF古田寛幸の左クロスに合わせたDF山下達也のヘディングシュートは枠を外れ、後半41分のFWジオゴのシュートも大きく浮くなどフィニッシュの精度を欠き、5試合ぶりの無得点で零封負けに終わった。

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