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首位・G大阪が4発で関西ダービー制す

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[8・28 J1第24節 神戸0-4G大阪 ホームズ]

 ガンバ大阪がアウェーで迎えたヴィッセル神戸との関西ダービーを4-0で制し、首位を守った。

 これで9戦連続無敗。守備の不安を一掃するG大阪の得点力だった。チームはこの日、右第4腰椎横突起骨折で離脱した左SB下平匠に代え、新人DF藤春廣輝を5月15日の福岡戦以来となる先発起用。頚椎捻挫によって戦列を離れたCB中澤聡太に続く主力DFの離脱だったが、リーグダントツトップの57得点を挙げていた攻撃陣が、今季10回目の3発以上となる4ゴールを決めて攻め勝った。

 先制ゴールを決めたMF武井択也は試合後のインタビューで「独走できるように勝っていく」と力強く宣言。5戦連続無敗と好調だった神戸をも飲み込み、不安視されたディフェンス面でも2試合連続完封したG大阪は、今後も簡単には止まりそうにない。

 先制ゴールは豪快なカウンター攻撃からだった。前半28分、G大阪は相手FKのこぼれ球を奪うとカウンター攻撃。中央でボールを持った武井が左サイドを走るFWラフィーニャの前方にボールを落とす。PAへ走りこんだ数人の中からラフィーニャが選択したのは、ロングパスを出した後にPAまで詰めてきた武井へのラストパス。これを武井が右足ダイレクトでゴール右隅へと流し込んだ。

 前節はSB加地亮の出場停止に伴い、右SBを務めて完封勝利に貢献した武井だが、この日は中盤右サイドとしてゴールを奪う活躍。「自分が取れてよかった」と喜んだMFの今季2得点目のゴールでリードを奪ったG大阪はさらに後半10分、前線右サイドへのフィードをFWイ・グノが頭で落とすと、ラフィーニャがディフェンスラインのギャップを突くスルーパス。これをMFキム・スンヨンがコントロールから右足でゴールを流し込んで2-0とした。

 そして25分には左サイドでくさびに入ったラフィーニャが大外の位置から走りこんだイ・グノと絶妙なスイッチ。勢いに乗ったドリブルで一気にゴールへと迫ったイ・グノは、鮮やかな右足コントロールショットをゴール右隅へと沈めて3点差とした。日本代表合流を控えるMF遠藤保仁を後半32分に交代させる余裕の展開へ持ち込んだG大阪は、後半ロスタイムにも左サイドから神戸守備陣を崩すと、最後はMF二川孝広が右足シュートをゴール右隅へ決めて4-0。ディフェンスラインの背後を狙ってくる相手を集中した守りで完封して3連勝を飾った。

 1-0でリードしていたハーフタイムに「この試合は五分五分。もう一度ディフェンスから」と引き締めた西野朗監督の期待に応える攻守。アクシデントにも揺るがなかったG大阪が首位で9月を迎えることとなった。

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