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札幌が水戸を振り切る、暫定ながら昇格圏まで勝ち点1差の4位に

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[9.3 J2第4節 水戸1-2札幌 Ksスタ]

 コンサドーレ札幌は水戸ホーリーホックに2-1で競り勝ち、暫定ながら昇格圏まで勝ち点1差の4位に浮上した。前節・岡山戦(0-1)で連勝は4で止まったが、しっかり立て直し、2試合ぶりの勝ち点3。明日に試合を控える千葉を抜いて4位に順位を上げると、3位徳島に勝ち点1差と迫った。

「僕らは勝たないことには昇格争いに入り込めない。厳しい戦いだったけど、アウェーで勝てたのはよかった」。決勝点を決めたMF砂川誠は試合後のインタビューで胸を張った。この日は1得点1アシスト。34歳のベテランがチームを勝利に導いた。

 前半6分、MF内村圭宏のスルーパスから左サイドを抜け出した砂川は右足にボールを持ち替え、狙い澄ましてクロス。ピンポイントのボールにFWジオゴがフリーで飛び込み、ヘディングシュートを叩き込んだ。

 幸先良くリードを奪った札幌だが、その後は「なかなかボールがつながらず、水戸のペースになった」(石崎信弘監督)と守勢に回る時間が続いた。すると水戸は前半ロスタイム、FW鈴木隆行の右クロスをPA内で受けたMFロメロ・フランクがDFを背負いながら強引に反転して右足でゴールにねじ込んだ。

 前半終了間際に追い付かれた札幌だったが、「失点したのがロスタイムで、ハーフタイムにロッカールームで選手から切り替える発言や意見が出たのがよかった」と石崎監督。気持ちを切り替えて臨んだ後半、再び立ち上がりのゴールで勝ち越した。後半6分、右サイドを突破したジオゴがゴール前に折り返すと、PA内でこぼれ球を拾った砂川が右足でシュート。キックはミートし切れず、「きれいに決めたかった」と本人も苦笑いだったが、ふわりと浮いたボールにGKは逆に反応できなかった。

 砂川の今季初ゴールで2-1と再びリードした札幌。その後はまたしても水戸の反撃に遭ったが、GK高木貴弘が再三の好セーブでゴールを死守し、2点目を許さない。後半のシュート数は2本対12本。後半ロスタイムにはCKからクロスバー直撃のシュートを浴びるなど運も味方に付け、2-1で逃げ切った。2戦連続アウェーゲームを終え、次節11日はホーム・札幌厚別に栃木を迎える。一気に昇格圏内に食い込むか。今シーズンの行方を占う重要な昇格争い直接対決となりそうだ。

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