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アジア杯準決勝以来6試合ぶり失点も、内田「最後は体を張って守れた」

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[9.6 W杯アジア3次予選 ウズベキスタン1-1日本 タシケント]

 堅守が崩れた。国際Aマッチ5試合連続無失点中だった守備陣が前半8分に失点。立ち上がりからウズベキスタンの勢いに押され、再三、サイドから押し込まれるなど苦しい展開が続いた。

 失点シーンはFWゲインリフのクロスがDF内田篤人の足に当たり、DF今野泰幸のクリアが中途半端になる不運もあった。MFジェパロフにこぼれ球を蹴り込まれ、先制点を献上。国際Aマッチでは1月25日のアジア杯準決勝・韓国戦(2-2、PK3-0)以来6試合ぶり、実に224日ぶりの失点だった。

「正直、勝ちたかったし、1失点もしたくなかった」。DFリーダーの今野は唇をかむ。「相手は技術も高く、前に人数をかけてきて、バイタルも結構使われた。苦しい対応だった」。それでもピンチの連続に守備陣が体を張り、2点目は許さなかった。

 後半16分のジェパロフのシュートは内田が体を張ってブロック。同23分、GKとの1対1という絶体絶命のピンチもGK川島永嗣がジェパロフのシュートを鋭い反応で弾いた。後半39分には途中出場のDF槙野智章、同40分には内田が体を投げ出してシュートをブロック。今野が「サイドで結構押し込まれたことでバイタルが結構空いてしまったけど、最後に跳ね返していた。バイタルは確かに使われたけど、最後は体を張って守れていたのでそこまで悪くはなかったと思う」と強調した。

「最後は体を張って防げた」と内田も胸を張る。「そこがドイツに行って学びたかったところ。足が出るようになった。あれができなかったので、僕は。ギリギリのところで足が出てくるのはいいこと」。苦しんだとはいえ、後半は無失点。FW岡崎慎司のゴールで同点に追い付き、アウェーで勝ち点1を手にした。

「できれば勝ち点3を取って帰りたかったが、負けて帰るよりはよかった」と今野は前を向く。アウェーで体感したW杯予選の厳しさ。その中で負けなかったこと、最後のところで体を張り、耐え抜いたことは次につながるはずだ。内田は「いつもコンセプトどおりにできると思ったら大間違い。できない中で、サイドを使われても最後は中を固めて。1失点したけど、後半はゼロに抑えて同点に追い付いた」と力説していた。

(取材・文 西山紘平)

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