beacon

3点リード守れず、広島悪夢の逆転負け

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9・10 J1第25節 C大阪5-4広島 長居]

 前半だけで奪った3点リードも、今季最多タイの4ゴールも勝ち点3には結びつかなかった。MF森崎浩司を累積警告による出場停止により欠いたものの、サンフレッチェ広島は前半、アウェーで3点を先取する。

 相手のプレッシャーが緩かったこともあり、中盤を支配して攻めていた広島はまずは22分、MFミキッチの右クロスが、飛び出した相手GKの逆をついてそのままゴールへと吸い込まれる。さらに33分にはDF森脇良太のフィードから右サイドを突破したミキッチの折り返しをMF高萩洋次郎が右足ダイレクトで合わせ2-0。そして前半終了間際には中央をドリブルで駆け上がったMF青山敏弘からのパスを受けたFW佐藤寿人が絶妙なターンで相手CB間を突破。PAへ侵入すると右足シュートをゴールへ流し込み、3-0とした。

 だれも勝利を確信するような試合展開。ハーフタイムにはペドロヴィッチ監督から「前半の内容を続けよう。最初の15分、慌てずに集中しよう」と引き締められた広島だったが、その15分間で3連続失点を喫してしまう。さらに17分にはW杯予選直後ということもあり、疲労の見えるFW李忠成がピッチを離れ、24分にはDF森脇良太が足をやや引きずりながら交代するなど広島には運もなかった。そして27分と32分にもクロスからゴールを破られ3-5。後半ロスタイムに右サイドのミキッチのラストパスを佐藤が右足で沈めるファインゴールで追撃したものの、後半だけで喫した5失点はあまりにも重過ぎた。

 選手、コーチングスタッフ、サポーターにもショックの残る大逆転負け。連勝を逃して上位争いから一歩後退した広島だが、エース佐藤の今季初となる2得点や高萩の今季初ゴールなど、過去4試合で2得点に終わっていた攻撃陣に復調の兆しが見えたことを前向きに捉えるしかない。

TOP