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ユングベリ初先発の清水は大前が公式戦3戦連発弾!!浦和は3連敗

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[9.17 J1第26節 清水1-0浦和 エコパ]

 J1第26節は17日、各地で6試合を行い、エコパスタジアムでは清水エスパルス浦和レッズが対戦した。清水は後半18分にFW大前元紀が先制点。大前の公式戦3戦連発となるゴールが決勝点となり、1-0で競り勝ち、リーグ戦5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 清水は前節・磐田戦(1-2)に途中出場し、Jデビューを果たしたMFフレドリック・ユングベリが初先発。3トップの中央ではFW鍋田亜人夢がプロ初先発となった14日のナビスコ杯・新潟戦(2-1)に続いてリーグ戦では初先発した。
 U-22日本代表FW原口元気、MF山田直輝が不在の浦和はMF柏木陽介がトップ下にポジションを上げ、MF鈴木啓太とルーキーのMF小島秀仁がダブルボランチを形成。右サイドにMFマルシオ・リシャルデス、左サイドにFWエスクデロ・セルヒオが入り、1トップはFWマゾーラが務めた。
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 うだるような蒸し暑さの中、午後2時4分にキックオフされた試合は消耗戦となった。ピッチコンディションの影響もあって互いにパスミスが目立ち、集中を欠いたようなプレーも見られたが、静かな立ち上がりを経て徐々に清水がリズムをつかみ始めた。

 前半17分、後方からのロングフィードに反応した鍋田がPA内でDF永田充をかわし、左足でシュート。同30分にはFW大前元紀の落としをMFカルフィン・ヨン・ア・ピンが強烈な右足ミドルを放つが、いずれもGKの好セーブに阻まれた。

 浦和は前半21分にマルシオの遠めからのFKがクロスバーを直撃する場面はあったが、マゾーラの独力突破も最後のところでつぶされ、なかなかチームとして連動した攻撃ができない。

 清水は前半36分、ユングベリの浮き球のスルーパスからオーバーラップしたDF辻尾真二がPA内に進入。折り返しを大前が合わせたが、またしても至近距離でGKがセーブ。その直後にはカルフィンのミドルシュートがクロスバーに弾かれるなど、優勢に試合を進めながら0-0で前半を折り返した。

 後半立ち上がりは3分にエスクデロ、4分に柏木が思い切りよくミドルシュートを狙うなど浦和が積極的に攻撃を仕掛ける。後半9分にはFKのこぼれ球を拾った柏木がスルーパス。鈴木の右クロスに永田がヘディングで合わせたが、いずれもフィニッシュの精度を欠き、枠を捉えられなかった。

 清水は後半10分、FW高木俊幸に代えてMF枝村匠馬を投入。ユングベリが3トップの左サイドにポジションを上げた。一方の浦和は同13分、DF平川忠亮に代わってDF宇賀神友弥が左SBに入った。

 すると、後半18分、清水は最終ラインのDF岩下敬輔が右サイドに展開。パスは微妙にずれたが、タッチラインぎりぎりで辻尾がキープすると、チェックに来た宇賀神をかわして一気にドリブルで駆け上がり、ゴールライン際までえぐってマイナスに折り返す。これを大前がワントラップから右足でゴールにねじ込み、清水が先制に成功した。

 リードを許した浦和は後半22分、小島に代えてMF梅崎司を投入。梅崎は左サイドに入り、エスクデロが1トップ、マゾーラがトップ下に移り、柏木がボランチに下がった。さらに28分には鈴木を下げ、FWデスポトビッチがピッチに入る。ボランチは柏木とマルシオの組み合わせになり、右サイドにエスクデロが回ると、前線はデスポトビッチとマゾーラの2トップに変更した。

 同点ゴールを目指して攻勢を強める浦和は後半32分、梅崎の横パスを受けた宇賀神がミドルシュート。同36分には梅崎が自ら仕掛けて左足でシュートを放つが、いずれもGKのセーブに阻まれた。

 終盤は波状攻撃で清水を押し込むも、最後までゴールが遠い。後半44分、エスクデロの折り返しを受けた梅崎のシュートも力なくGKの正面だった。ロスタイムのラストプレーも梅崎のシュートはゴール上に浮き、そのまま0-1でタイムアップ。リーグ戦3連敗で5試合勝利なし(1分4敗)となった。

(取材・文 西山紘平)

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