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リーグ初先発の清水・鍋田、プロ初ゴールへ「確実に近づいている」

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[9.17 J1第26節 清水1-0浦和 エコパ]

 初ゴールへの手応えはつかめた。清水エスパルスのFW鍋田亜人夢がリーグ戦初先発。14日のナビスコ杯・新潟戦(2-1)でプロ公式戦初先発に抜擢された20歳のストライカーは「Jリーグは初(先発)で、ナビスコ杯とは雰囲気も違ったけど、そんなに緊張せず、のびのびできた」と、プロ入り後初のフル出場となった一戦を振り返った。

 FW高原直泰が負傷離脱中の3トップの中央を任され、DFを背負いながらも体を張ったポストプレーで攻撃の起点となった。悔いが残ったのは前半17分のプレー。ロングボールからPA内に走り込むと、ヘディングでボールを横に落とし、対峙したDF永田充をかわす。しかし、GKとの1対1から左足で狙ったシュートはGKの好セーブに阻まれた。

「相手のDFは見えていた。縦じゃなくて中に入れば入れ替わるかなと思った。狙いどおりにいったけど、最後、丁寧にいきすぎた。GKも目に入っちゃったし……」

 立ち上がりのチャンスを逃し、チームとしても徐々に苦しい展開になった。決めていれば試合運びも楽になっていたはずで、FWとしては悔やまれる場面だったが、これも経験か。昨季、清水ユースからトップチームに昇格し、これまでリーグ戦出場は今年5月3日の広島戦(0-1)、同7日の名古屋戦(1-1)、8月13日の大宮戦(3-0)と3試合に途中出場したのみ。まだまだ成長途上のストライカーにとっては、初先発で手にした自信の方が大きかった。

「チャンスメイク、キープ、ポストプレーはできるようになってきた。いつもの課題だけど、最後決めるところ。確実に(ゴールに)近づいているので、落ち着いて。今日は理想的だったし、ああいう場面を数多くつくって、決められるようにしたい」。初先発の次は初ゴール。歓喜の瞬間はすぐそこだ。

[写真]リーグ初先発の清水・鍋田(27番)

(取材・文 西山紘平)

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