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李2発!広島が前節の大逆転負けショックを振り払い磐田に勝利

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[9.17 J1第26節 広島3-1磐田 広島ビ]
 サンフレッチェ広島が日本代表FW李忠成の2得点などで磐田を3-1で下し、前節C大阪戦の“大逆転負けショック”を振り払った。前半20分に2-0とするPKを決めたFW佐藤寿人は、試合後のテレビインタビューで「とにかく前節、悲しい思いをさせてしまったので、勝つことだけを考えていた」とホッとした表情を見せた。
 前節のC大阪戦では前半を3-0で折り返しながら、FW播戸竜二にハットトリックを許すなどして4-5と歴史的逆転負けを喫した広島。この試合で先制し、いち早くムードを変えたい中、前半3分にゴールを奪った。右サイド、MFミキッチがロングボールに抜け出して中央にクロス。一度は相手にクリアされたが、小さかったため、李がこぼれ球を左足ダイレクトで決めた。
 背番号「9」の3試合ぶりの11得点目で1-0とすると、広島がさらにリズムに乗る。そして前半19分、縦パスにミキッチが抜け出しPA内へドリブル突進。これが、磐田DF那須大亮に倒されてPKを獲得した。そして同20分、エースFW佐藤寿人がきっちりとゴール右に決めて2-0のリードを奪った。
 前半25分には、右サイドを崩されて最後はPA右から磐田のエースFW前田遼一にゴールを許した。この時間、相手に主導権を奪われたが、広島守備陣が奮闘した。この日は元日本代表DF森脇良太が怪我で欠場。DF森崎和幸がストッパーに回り、リベロにはMF中島浩司が入ったが、大きく破綻することなく、粘り強く守り続けた。
 すると後半12分、李忠成が守備陣を楽にさせるゴールを奪った。左CKのチャンスで、MF森崎浩司の正確なキックに、中央で競り勝ちヘディングシュート。相手DFに挟まれていたが、うまく叩き込み今季12得点目を決めて3-1とリードを広げた。その後、DF水本裕貴や森崎らが堅守を発揮して逃げ切りに成功した。
 広島は2試合ぶりの白星で勝ち点を39に伸ばし、暫定ながら7位をキープした。次節25日は最下位の福岡と対戦する。優勝争いからは大きく離されてしまったが、下位から確実に勝利を積み重ね、目標にしているACL出場権の獲得をうかがう。

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