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残り5分で出場の岡本が2分間で2発!!札幌が4連勝で暫定首位に

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[9.21 J2第5節 札幌4-2東京V 札幌ド]

 コンサドーレ札幌が暫定首位に浮上した。J2第5節は21日、1試合を行い、札幌は東京ヴェルディに4-2で快勝。今季2度目の4連勝で勝ち点を49に伸ばし、消化試合が1試合多いため、あくまで暫定だが、勝ち点48のF東京を抜いて4シーズンぶりの首位に立った。一方の東京Vは5試合ぶりの黒星を喫し、昇格争いから後退した。

 試合は立ち上がりから動いた。札幌は前半2分、左サイドのスローインからボーをつないでFW近藤祐介が左サイドのFW内村圭宏にスルーパス。内村の折り返しに走り込んだMF古田寛幸がワントラップから左足チップキックでゴールネットを揺らした。昇格争い生き残りのためには負けられない東京Vもすぐさま反撃。前半4分、MF菊岡拓朗のスルーパスに抜け出したMF河野広貴が左足で流し込み、1-1の同点に追い付いた。

 前節・横浜FC戦(7-2)で大量7得点を挙げるなど、前節終了時点で51得点とリーグトップの攻撃力を誇る東京V。同点ゴールで勢い付き、攻勢を強めて試合の主導権を握るが、札幌守備陣も粘り強く跳ね返す。すると、後半16分、札幌は最終ラインのDF日高拓磨からのロングフィード1本で近藤が裏に抜け出し、PA外から左足でシュート。前に出てきたGKの頭上を越す鮮やかなループシュートで2-1と勝ち越しに成功した。

 しかし、2度目のリードも長く続かない。東京Vは後半32分、右サイドから仕掛けたDF森勇介が戻したボールをMF小林祐希が左足ダイレクトで一閃。豪快なミドルシュートをゴール右上に叩き込み、再び試合を振り出しに戻した。

 2度のリードを追い付かれた札幌だが、途中出場のFW岡本賢明がチームを救った。後半40分、内村に代わってピッチへ。すると3分後の同43分、札幌GKからのロングキックがFW上原慎也と競り合ったDF土屋征夫の頭に当たってポストに跳ね返り、岡本の目の前へこぼれる。素早く右足で押し込み、3-2とみたびリードを奪った。さらに1分後には高い位置でボールを奪ったMF河合竜二からパスを受けた岡本がPA内で仕掛け、左足を振り抜く。自身2点目のゴールで4-2と試合を決定付けた。

 2分間で2得点の岡本は試合後のインタビューで「苦しい試合だったので、途中から出たら絶対に点を決めてやろうという気持ちで入った」と胸を張ると、暫定首位に立ったことについては「まだ残り試合はたくさんある。これからが大事」と気を引き締めていた。

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