beacon

栃木が今季初の3連敗…5戦勝ちなしで昇格争いから後退

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.25 J2第29節 栃木0-1熊本 栃木グ]

 6位栃木SCは今季初の3連敗を喫し、昇格争いから一歩後退した。これで5試合連続白星なし(2分3敗)。中盤の要であるMFパウリーニョの負傷離脱後3連敗となり、浮上の兆しが見えないトンネルに迷い込んだ。

 立ち上がりは栃木がリズムよく試合を進めた。開始1分、MF水沼宏太の左CKのこぼれ球をFWリカルド・ロボがシュート。いきなりチャンスをつくると、その後も果敢に攻め込んだ。しかし、前半39分、水沼の左クロスに合わせたロボのヘディングシュートもGK南雄太がビッグセーブ。1点が遠く、前半を0-0で折り返した。

 すると後半立ち上がりの5分、一瞬の隙を突かれた。熊本は右サイドのスローインからボールをつなぎ、栃木守備陣の連係ミスを突いてFW片山奨典がシュート。DFに当たったこぼれ球にMF大迫希が素早く反応し、左足でGKの股間を抜くシュートを流し込んだ。

「苦しい時間が続いていたし、いい時間帯に取れた。こぼれ球が絶対に来ると思っていた。詰められてよかった」。5試合ぶりの勝利を挙げた前節・鳥取戦(2-0)でプロ初ゴールを決めた大迫の2戦連発弾が貴重な先制点となった。

 逆に栃木は追い込まれた。守備を固める熊本を攻めあぐね、チャンスらしいチャンスもつくれない。時間だけが過ぎていき、終盤はパワープレーを仕掛けてロングボールを放り込んだが、ことごとく跳ね返された。後半ロスタイム、MF高木和正の左クロスに飛び込んだDF大和田真史のヘディングシュートもGKに阻まれる。最後まで1点を奪えず、3連敗。最近4試合でわずか1得点と、得点力不足は深刻だ。

 足踏みが続く栃木。首位・F東京との勝ち点差は9となり、昇格圏までも勝ち点5差に開いた。残り12試合。中2日で迎える次節・岐阜戦で何としても連敗を止め、昇格争いに踏みとどまりたい。

TOP