beacon

名古屋はシュート4本の完敗で3位後退、首位・G大阪との勝ち点差は4に

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.2 J1第28節 清水2-0名古屋 アウスタ]

 2位名古屋グランパスは6試合ぶりの無得点で3試合ぶりの黒星を喫した。連覇に向けては痛恨の敗戦。柏に抜かれて順位は3位に後退し、首位・G大阪との勝ち点差は4に広がった。

 DF田中マルクス闘莉王を出場停止で欠き、MFダニルソンも負傷欠場。守備の要2人が不在だったとはいえ、今後に不安を残す完敗だった。90分間で放ったシュートはわずか4本。逆に23本ものシュートを浴びた。

 闘莉王に代わってDF千代反田充が16試合ぶりに先発し、ダニルソンの抜けた中盤にはMF小川佳純が下がった。3トップの右サイドでは負傷明けのFW金崎夢生が4月24日の浦和戦(0-3)以来、26試合ぶりに先発。しかし、前半22分、金崎の右クロスに合わせたFW玉田圭司のシュートはゴール左へ。決定的な場面だったが、先制のチャンスを逃すと、その後はほとんど攻撃の形もつくれなかった。

 前半のシュート数3本対13本で折り返すと、後半に入っても流れは変わらない。後半17分にはMF藤本淳吾、金崎に代えてFWブルザノビッチ、FW永井謙佑を投入したが、選手交代による効果は出なかった。再三のピンチも相手のシュートミスに救われていたが、後半28分に均衡を破られると、同39分に2失点目。清水の猛攻に耐えきれなかった。

 後半43分には玉田が右サイドから仕掛け、PA内のブルザノビッチにパスが渡ったが、ブルザノビッチはシュートではなく、パスを選択。永井の位置はオフサイドで、チャンスをふいにしてしまった。結局、後半のシュート数はわずか1本。いいところのない完敗で、最近4試合で1勝1分2敗とシーズン終盤に来て失速している。

 次節15日にはG大阪との直接対決が控えている。闘莉王は出場停止から戻ってくるが、全治3週間のダニルソンの復帰は微妙。ホームでの首位攻防戦は、V争い生き残りを懸けた今季最大の大一番となりそうだ。

TOP