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イ・グノ「名古屋は下のチーム」、首位キープのG大阪、次節名古屋と大一番

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[10.2 J1第28節 G大阪1-0浦和 万博]

 ガンバ大阪は「創立20周年記念試合」のメモリアルゲームを1-0で制し、Jリーグ通算300勝という節目の勝利を飾った。前節・甲府戦(0-2)は開幕27戦目にして今季初の無得点に終わり、12試合ぶりの黒星。勝ち点3差に4チームがひしめく混戦の優勝争いから一歩抜け出る大きな勝ち点3を手にした。

「前回、ふがいない試合をしてしまった。今日はいい試合ができてよかった」。決勝点のFWイ・グノは「20周年記念試合に勝って、J通算300勝。この勢いに乗って次に臨みたい」と力を込めた。2位に浮上した柏とは勝ち点1差だが、3位名古屋とは4差、4位横浜FMとは6差。次節15日は敵地に乗り込み、名古屋との直接対決となるが、「名古屋は下にいるチーム。上にいるのはガンバ。次も同じように試合をしたい」と力強かった。

 先制点は前半28分。MF遠藤保仁からの絶妙なロングフィードにイ・グノが抜け出し、GKとの1対1から冷静に右足で流し込んだ。その後も積極的に追加点を狙う。前半33分には遠藤の縦パスを受けたMF二川孝広がミドルシュートを狙ったが、惜しくもゴール左に外れた。

 1点リードで折り返した後半はG大阪が完全に試合のペースを握った。後半27分にはGKからのロングキックを二川が頭でそらし、FWラフィーニャが抜け出したが、左足のシュートはゴール右へ。同30分、二川からのラストパスを受けたイ・グノのシュートも枠を捉えられなかった。

 2点目こそ奪えなかったが、危なげなく1-0の逃げ切り勝ち。この日はDF下平匠が5試合ぶり、DF中澤聡太が7試合ぶりに故障から復帰し、最終ラインを形成した。3試合ぶりの無失点で守備の立て直しに成功し、後半45分にはMF橋本英郎も途中出場を果たした。シーズン前のグアムキャンプで右膝前十字靭帯損傷及び右膝外側々副靭帯損傷の重傷を負い、この日が今季初出場。投入直後にシュートを狙うシーンもあり、サポーターを沸かせた。

 シーズン終盤に来て続々と故障者が戻ってきているのは心強い。西野朗監督は試合後のインタビューで「キム・スンヨンが離脱したが、あとは全員いいコンディションをキープしている。ここからは総力戦、チーム力が問われる。橋本がわずかながら出て、下平、中澤も含めて、さらにいいチーム力になる」と負傷者の復帰を喜んだ。シーズンも残すは6試合。6年ぶりのリーグ制覇へ、G大阪が盤石の体勢を整えた。

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