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[MOM483]千葉FW宮澤弘(1年、柏U-18)_千葉のエース覚醒か

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 山口国体少年男子準決勝 千葉4-1広島 おのだサッカー交流公園]

 1年生ストライカーが覚醒しようとしている。千葉FW宮澤弘(柏U-18)は前半終了間際の勝ち越し弾と後半28分に勝利を決定付けるゴールの2発。今大会通算5得点で得点ランキング首位に並んでいる。

 特に前半35分の勝ち越しゴールは相手を落胆させるには十分な一撃だった。FW森永卓とのワンツーで右中間からPAへ侵入すると、わずかしか角度のない位置から右足を一閃。DFにブロックされながらも、パワー十分な一撃は勢いが消えずにそのままゴールへと吸い込まれた。

 広島にとって背番号13の存在は脅威だった。山崎真監督は「(敗れたのは)13番(宮澤)をウチが抑えられなかったことが要因。あのゴールも(DFがブロックしているのに)弾いて決められましたし。技術がしっかりしている。マンマークをつけられていても、スッと離れて受けられるし、今後出てくる選手だと思いました」。広島の指揮官が絶賛してしていた攻撃の起点となったプレー。相手が最も圧力をかけてきているところで自由にプレーし、なおかつ2発を叩き込んだ宮澤の存在感は際立っていた。

「スゴク当たっている」と本人も覚醒してきていることを自覚している。きっかけは8月のドイツ留学だった。1860ミュンヘンとブレーメンへ練習参加。そこで感じたことは「シュートを打たなければ始まらないということ。戻ってからプリンス(リーグ)でハット(トリック)したり、自信を持てるようになった」という。元々海外への興味が強く、中学時代から留学を希望。クラブの了承を得て飛び込んだ世界で自分を高めることができた。

 実は千葉選抜のメンバー入りをしたのは9月中旬になってから。関東予選には出場しておらず、公式戦は今大会がぶっつけ本番だった。「最初はいけるかな、と思っていた」と振り返るが、それでもコミュニケーションを取ってチームの和に加わり、結果を残してエースの地位を確立した。「結果が大事」。一丸で勝ち進んでいる千葉のエースは決勝でもゴールで期待に応える。 

(取材・文 吉田太郎)

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