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8ヵ月ぶりAマッチ復帰の藤本がアジア杯の失地を回復するアシスト

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[10.7 キリンチャレンジ杯 日本1-0ベトナム ホームズ]

 一瞬のスピードが見事だった。「ハセ(長谷部)のボールに、“トラップしてDFを外せ”というメッセージがあった。その通りできた」

 3-4-3の右FWとして先発出場した藤本淳吾(名古屋)が、前半24分、MF長谷部誠(ボルフスブルク)のパスを受けると、鮮やかなワントラップで相手をかわしてゴール前へやさしい折り返しのパスを送り、FW李忠成(広島)の先制点をアシスト。4-2-3-1へとシステムを変えた後半も最後までプレーし、フル出場で存在感をアピールした。

 1月のアジア杯決勝で先発出場したものの、気合が空回りしたのかプレーがちぐはぐ。後半途中に交代を命ぜられたあとは、3月のチャリティーマッチに招集されたのを最後に代表から遠ざかっていた。今回は国際Aマッチとしては8ヵ月ぶりの出場。「アジア杯の無念を取り払うことができたのではないか」との質問には「それは何とも言えない。そこまで考えていない」と言ったが、李のゴール直後の笑顔には何かしらの重荷を断ち切った爽快感が浮かんでいた。

 反省点については「ゴール前での精度やアイデアが足りなかったこと。点を取れなかったのも残念」という。それでも「すぐに次の試合がある。しっかり気持ちを出してやりたい」とタジキスタン戦を見据えた。

[写真]1アシストしたほか効果的な攻撃を見せた藤本

(取材・文 矢内由美子)

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