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広島は苦しみながら金沢に勝利。指揮官「あまり差がないと感じた」

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[10.8 天皇杯2回戦 広島4-2金沢 広島ス]

 サンフレッチェ広島はJFLのツエーゲン金沢と対戦し、4-2で勝利した。とはいえ、先制しながらも一時同点に追いつかれる苦しい展開で、クラブによるとペトロビッチ監督は「金沢は、日本では3部にあたるリーグに所属している。なぜ我々が1部に所属できているのか、説明することはできない。3部のチームと我々には、あまり差がないと感じた試合だった」と愚痴をこぼした。

 FW李忠成とGK西川周作は日本代表戦のために不在だったが、それ以外は、ほぼベストメンバーで臨んだ。MFミキッチは欠場したが、FW佐藤寿人、MF森崎浩司、MF青山敏弘、DF水本裕貴、DF森崎和幸ら実力者が顔を揃えた。

 そん中、前半2分に佐藤が先制点を決めた。しかし、その後は安心してしまったのか、立て続けに失点。前半15分、柏などで活躍したMF山根巌に1-1同点弾を決められ、さらに同23分にはFリーグから転向したFW平林輝良寛に逆転弾を許した。

 これで広島は完全に目が覚めた。前半30分にDF横竹翔が同点弾を決めると、前半ロスタイムには水本裕貴が3-2の逆転弾を決めた。後半、取りきれない時間が続いたが、同41分に佐藤がこの日2点目を決めて4-1勝利に導いた。

 最終的には広島が“打ち勝った”が、シュート数は広島の18本に対し金沢は16本で、広島にとっては“互角に打ち合われてしまった”と言える内容だ。ペトロビッチ監督は「格下のチームとの試合は難しい。勝ち上がるとG大阪などとも対戦するが、それよりも格下のチームと対戦するほうが難しい。チームの核となる3~4人の選手が本来の出来とは程遠い状態にあった。選手たちが本来のプレーを出せなければ3部、4部のようなチームになってしまう。それが事実だ」と嘆いた。

 ただ、プラス材料もあった。「今日の試合でポジティブだったことは、私が広島に来て、このスタジアムで初めて勝ったことだ(笑)」と指揮官は、コカ・コーラウエスト広島スタジアムでの初勝利を喜んだ。相手は格下だったが、ひとまず“鬼門”をクリアした。広島は11月16日の3回戦では愛媛と対戦する。会場は今度は、広島ビッグアーチに変わる。


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