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稲本復帰の川崎F、大苦戦も延長戦勝利

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[10.8 天皇杯2回戦 川崎F2-1アルテ高崎 等々力]

 川崎フロンターレはJFLのアルテ高崎に大苦戦。延長戦の末に2-1で勝利し、薄氷の3回戦進出となった。

 全体的に運動量が少なく、なかなか攻撃にパワーを加えることができなかった川崎F。クラブによると相馬直樹監督も「ちょっと、あって欲しくないような形になってしまいました」と振り返る展開となってしまった。約3カ月ぶりに公式戦に復帰したMF稲本潤一らがボールを支配するものの、相手の好守の前に先制できないまま前半を折り返してしまう。

 川崎Fは後半15分、MF田坂祐介のラストパスをFW小林悠がワンタッチでゴールへと押し込み、ようやくリードを奪う。それでも24分、アルテ高崎は右クロスからMF小島直希がシュート。これは川崎FのGK杉山力裕がストップするものの、そのこぼれ球をFW土井良太が押し込み同点に追いついた。

 川崎Fは後半だけでシュート14本を放つ猛攻。だがリトリートからの速攻を徹底するアルテ高崎から勝ち越し点を奪うことができなかった。試合は1-1のまま延長戦へ突入。川崎Fはその前半15分、MF楠神順平からのパスを受けた田坂が右足ミドルを決めて何とか2-1で競り勝った。

 健闘したアルテ高崎の後藤義一監督は「どうしてもJ1のフロンターレさんに対してガチンコ勝負でいったらなかなか勝機が見いだせないのかなと思ったので、引きながら、しっかりリトリートしながら速攻かけようという事を今週1週間やってきてそのへんをいい形で点が取れた時もそのような形だったので。前半1本あって、あれが決まっていればもうちょっと面白い試合になったのかなと思いますが、やろうとしていたことは選手一人一人がホントに自覚してやってくれていたと思います」。一方、決勝ゴールを決めた川崎Fの田坂は「天皇杯はACLにもつながる大会なのでモチベーションは高い。ゴールシーンは順平からパスをもらう前からスペースがあるのは見えていたし、ゴールも見えたのでシュートのイメージがわいた」。苦しみながらも3回戦へ進出した川崎Fは、ACL出場権獲得のために一戦一戦勝利を重ねる。


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