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日本vsタジキスタン 試合後の選手コメント

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[10.11 W杯アジア3次予選 日本8-0タジキスタン 長居]

 ブラジルW杯アジア3次予選は11日、各地で第3戦を行い、日本代表は大阪・長居スタジアムでタジキスタン代表と対戦し、8-0で大勝した。11年ぶりとなる国際Aマッチ1試合8得点のゴールラッシュでタジキスタンを一蹴。2勝1分の勝ち点7に伸ばし、得失点差でウズベキスタンを上回り、C組単独首位に立った。日本が11月11日のタジキスタン戦に勝ち、同日行われるウズベキスタンvs北朝鮮戦でウズベキスタンが勝った場合、2試合を残して日本とウズベキスタンの2位以内が確定し、最終予選進出が決まる。
以下、試合後の選手コメント

●FW香川真司(ドルトムント)
「素晴らしい結果で最高。長居でゴールを取ることができて良かった。自分のホームスタジアムなのでよかった」
―1点目は?
「(中村)憲剛さんが僕を見てくれていた。あそこ(左サイド)でタメをつくってくれて、僕が走り込む時間をつくってくれて、憲剛さんならではの精度のパスが来た。お互いの共通意識があったのがゴールにつながった」
―クロスのようにも見えた2点目は?
「狙いました……(笑)。入っちゃったという感じです(笑)。どんな形であれ、入ったことは良かったし、2点取れたことはポジティブに考えていきたい」
―今回の2試合を通じて収穫は?
「このレベルでは評価は難しいけど、もっと続けていきたい。次に切り替えて、結果を出し続けていくことでチームとして成長したい」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
「最後は攻め疲れもあったけど、みんな点を取る気持ちが強かった。それが大事だし、その中で自分が一番そういう気持ちを持っていたい」
―ハーフナーとはやりやすい?
「高さがあるし、その周りをうろちょろしていればチャンスになる。駒野さんに渡れば、僕も中に入ってこぼれを待つ。そういうこともできるので」
―ハットトリックを狙っていた?
「最後は足がつりかかっていた。最後も決めたかったけど、相手に寄せられて耐えることができなかった」
―右膝の状態は?
「試合中は気にならなかった」
―国際Aマッチ通算24得点で歴代6位タイになったが?「少しは意識しているけど、これから他の選手も出てくると思うから。でも、俺ももっと取り続ける。俺は生粋のストライカーだし、そこにこだわってやりたい。常に点を狙っているし、点を取れなかったら(メディアから)叩いてほしいと思っている」
―結果にこだわっていた?
「今の俺のモチベーションは得点に尽きる。サイドとかやったり、ブンデスでいろいろ経験しているけど、やっぱり俺は点取り屋だなって思うようになった。今はその気持ちを大事にしている」
―ドイツでもサイドだけど、チャンスはある。
「チャンスがあるからポジティブになれている。中盤から走っていけばチャンスがあるし、クロスに入っていけば絶対にチャンスになるから」

●FWハーフナー・マイク(甲府)
―A代表初ゴールだが?
「うれしいけど、こういう試合だったので……。相手も相手だったし。でもうれしいです」
―先発を言われたのは?
「今日。ただ、昨日の練習の中でスタメンがあるかなって。そういうメンバーだったので」
―初先発で緊張は?
「やばかったです。鳥肌が立ちました」
―駒野のクロスから2点。
「練習からどんどんいいボールが入ってきていた。あんなにいいボールばっか来たら決めないと。入って良かった」

●MF中村憲剛(川崎F)
―1得点3アシストで6点に絡んだが?
「相手も相手だったし、満足感はあるけど、これを厳しいレベルでもやれれば、もっと充実感もあると思う」
―約1年ぶりの先発だったが?
「代表に入っていない間も試合は見ていたし、今日出ているメンバーはほとんどやったことのあるメンバー。違和感はなかった」
―周りを生かそうとするプレーが目立った?
「自分を含めて前の選手がやりやすいようにハセ(長谷部)、ヤットさん(遠藤)がやってくれているし、前と後ろをつなぐ役割をしながら、(香川)真司が中に入りそうなときは俺が流れて(長友)佑都のオーバーラップを促したり。前を向いたら、すぐ相手の裏に味方がいるし、何ら変わらなかった」
―岡崎との相性も相変わらず良かった。
「あいつ(岡崎)は最短距離を突くし、俺も最短距離を突きたいから、利害が一致している。確かにブランクはあったけど、すんなり入ることができた」
―後半にようやくゴールが入った。
「打てども打てども入らなかった。今日はアシストもだけど、トップ下だからゴールが欲しかった。ちょっとエゴイスティックなところがあったのはらしくないけど、トップ下がゴールを狙うのは当たり前」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―大量得点で勝利した。
「勝ち点3を取った、それ以上でもそれ以下でもないと思う。良かったところは早い時間に先制点を取れたことと、試合を通して攻め続けられたこと。みんなが点を取りたがって、すごくゴールに向かっていっていた」
―(中村)憲剛が多くの得点に絡んだ。
「あれくらいは普通にできる選手だと思う。ただ、最終予選など強いチームとやったときにこれがどれくらいできるか。ハッキリ言って、今日の試合は忘れた方がいい」
―香川のゴールも大きいのでは?
「彼の良さは1点目のようなゴール前への飛び出し。でもボールを持って考えたりすると良くない。彼は今日の試合でいいところと悪いところが出たと思う」
―ハーフナーという新戦力が先制点を挙げたことについては?
「点を取った選手は気持ちが良くなる試合になったので、それが自信につながるといい。プラス材料になる」
―2試合を通じての収穫は?
「ベトナム戦は3-4-3で、少しだけど手応えをつかめたことと、今日の試合は勝ち点3を取って、得失点差で広げられたこと。次にウズベクが勝って、うちが勝てばそこで決まりなので、残り2試合でまた3-4-3ができるかもしれない。そういう意味では早く決めたい。自分たちがオプションを持つためには、そういうテストをする時間があった方がいい。(試合前に)ウズベクが勝ったのは何となく知っていました」
―個人的には?
「パスミスも結構あったし、ちょっと……な感じでしたね」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「多くのチャンスをつくれた。もう少し点を取りたかったけど、最近の試合の中ではいいイメージで攻撃できたのが良かった。特に左サイドから工夫しながらやっていたし、クロスもフリーで上げることができていた。最近の試合でなかった攻撃のリズムも取り戻せた」
―収穫は?
「たくさん点を取れたことと、マイク(ハーフナー)の高さという武器が一つの形でできたのも良かった」
―勝ち点で並んだとき、今までは当該チームの対戦成績で順位が決まったが、今回は得失点差。それを踏まえての大量得点狙いだったのか?
「そのルールは知っているけど、ゴールに関してはそうではない」

●DF駒野友一(磐田)
―65試合目の代表初ゴールは歴代で最も遅いそうだが?
「長かったですね。やっと0から1になった。65試合というのは気にしていなかったが、0というのは気にしていたので良かった。今までもチャンスはあったけど、やっと入ったという感じ。シュートは相手の股を抜けてコースが変わった」
―得点したことについては?
「代表で結果を残すことができたのは良かった。次につながるし、大量得点は次のアウェー2連戦に弾みがつく」
―クロスも良かった。
「ターゲットとしてハーフナーを狙うというのは昨日から監督も言っていたので。あそこに相手が集中したら他の選手が空く。あの高さは武器になる。相手が引いて守ることは分かっていたので、もっと精度が高くしていくことが大事」
―ザックジャパンでは今までの代表監督のときと比べて自身のシュートの意識が高いのでは?
「Jリーグでも普段からシュートの意識を高く持っていることが代表にもつながっていると思う。戦術というよりは、自分の意識」
―若い選手もどんどん呼ばれる中、サバイバルの観点でもゴールの意義は大きいのでは?
「若い選手が呼ばれることは自分にとっていい刺激になる。競争する中でポジションを奪っていこうという意識でやっている」

[写真]スタメンの選手たち

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)


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