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仙台がクラブ新の6連勝!4位との勝ち点差2に

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[10.15 J1第29節 福岡0-3仙台 レベスタ]

 5位のベガルタ仙台はMF松下年宏の2発と交代出場の新人FW武藤雄樹のリーグ戦初ゴールにより、最下位・アビスパ福岡に3-0で快勝。クラブのJ1記録となる6連勝を達成した仙台は、4位・横浜FMとの勝ち点差を2へ詰めた。

 今季12ゴールのエースFW赤嶺真吾不在の危機を今季無得点のMFが救った。仙台はこの日、累積警告のために赤嶺が出場停止。加えて北朝鮮代表として出場したW杯アジア3次予選から帰国直後のMF梁勇基もコンディション不良で先発から外れた。だが、仙台は前半26分に先制ゴールを奪う。敵陣左サイドで相手バックパスをカットしたMF関口訓充がゴールライン際を突破。そのラストパスはニアサイドでGK神山竜一が弾いたものの、こぼれ球に反応した松下が右足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 今季FC東京から加入した松下はこれが待望の仙台初ゴール。試合後のインタビューで「今シーズン得点を取れていなかったので、2点取れて本当によかった。1点目はヨシ(太田吉彰)が(ゴール前で)潰れてくれて、こぼれてきた。本当に感謝したい」と喜んだ背番号8は、さらに今季2点目も福岡ゴールへ叩き込む。後半23分、仙台は左サイドで相手DFにプレッシャーをかけたSB朴柱成がクリアボールをチャージ。素早くセカンドボールを拾った朴がクロスを放り込むと、中央へ飛び込んだ松下が頭で2点目を押し込んだ。

 相手のミスを確実にゴールへと結びつけた仙台は、さらに37分にも左サイドの松下からのパスをPAで受けた武藤がゴールに背を向けた状態から、左足シュートをゴール右隅へ突き刺すファインゴール。8日の天皇杯・ソニー仙台戦でプロ初ゴールを決めたばかりの武藤のゴールで突き放した仙台は、アウェー戦を3-0で快勝した。

 主力不在の不安を吹き飛ばす3発。加えて手倉森誠監督は「最後までバランスを崩さずにゼロで抑えたことは収穫」と守備面についても賞賛していた。暫定3位・柏との勝ち点差は6だが、4位・横浜FMとの勝ち点差は2。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内へ一歩ずつ近づいてきている。松下は「(ACLは)1試合1試合勝ち続けることで実現すること。残り試合もきょうのような試合をすれば実現するので続けていきたい」。初のACL出場権獲得へ、そしてその先へ。被災地の「希望の星」たちが白星を積み重ねて歴史を変える。

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