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[MOM489]東大和DF谷合祥悟(3年)_帝京撃破の立て役者

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.16 全国高校選手権東京A大会準々決勝 東大和3-1帝京 清瀬内山G]
 
「相手の右サイドが強いのは分かっていて、そこをカバーしてよく頑張ってくれた。きょうは彼が一番かなと思っている」。名門・帝京を3-1で撃破した東大和の勝城慶郎監督は3ゴールをたたき出した攻撃陣ではなく171cmのCB谷合祥悟(3年)をマン・オブ・ザ・マッチに挙げた。

 ボールを支配されていた時間は東大和の方が長かった。ただ縦に速い帝京の攻撃を成長株のCB小柴樹(3年)が下がりながらのヘッドで丁寧に跳ね返し、相手の“要注意人物”MF伊藤遼(2年)へのカバーリングを谷合が徹底する。谷合は「相手は蹴ってきて、右サイド起点にして攻撃してきた。裏に対応しながら、自分のマークの対応をしながら(伊藤を)見るのは大変だった」と振り返る。ただ左SB鴨志田竜弥(3年)とほぼふたりがかりで伊藤の攻撃力を最小限にとどめたことが歴史的勝利につながった。「個人で負けてもチーム一丸になって総合的に上回る。そう戦えた試合だった」

 相手のスピードと強さにプレッシャーを受け続けた。それでも気持ちの部分では楽だった。1-0の後半14分に同点に追いつかれたものの「『入れられるのは想定内だ』と言っていました。帝京が相手だし『もっと入れられるはず』という気持ちで試合に入っている」。“開き直って”戦った。ただ「自分たちは引退がかかっている。空中戦も1対1も強くいけていた」と全力で強豪の攻撃を断ち切った。

 準決勝は「初めて」という天然芝・西が丘サッカー場で戦う関東一戦。準々決勝で8ゴールをたたき出しているV候補相手にどこまで食い下がることができるか。「1対1で負けずに。次は無失点でいきたい」と帝京撃破の守備の立て役者は強豪連破を誓っていた。

[写真]粘り強い対応で勝利に貢献した東大和DF谷合(右)
(取材・文 吉田太郎)
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