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夢のトリオがついに実現、清水が3発快勝で5戦負けなし

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[10.23 J1第30節 清水3-0甲府 アウスタ]

 “夢のトライアングル”がついに実現した。清水エスパルスは甲府に3得点の快勝。2試合ぶりの勝ち点3を獲得し、5試合負けなし(3勝2分)となった。後半開始からMFフレドリック・ユングベリが2試合ぶりに出場。MF小野伸二、FW高原直泰を含めた3選手が初めて同時にピッチに立った。

 立ち上がりは攻めあぐねる時間が続いたが、前半36分、FW大前元紀の右クロスのこぼれ球をPA内左で拾ったFW高木俊幸が鋭い切り返しでDFをかわし、右足を一閃。DFに当たってコースの変わったシュートがゴールネットに突き刺さった。「切り返したあとからイメージどおりに決めることができた」。試合後のインタビューで胸を張った高木の8試合ぶり今季2得点目が先制点。前半ロスタイムには大前の右CKのセカンドボールをDFボスナーが後方に戻し、PA外から小野が右足ミドルをねじ込み、2-0と突き放した。

 前半のシュート数は5対0。2点リードを奪って後半に折り返すと、ユングベリが2試合ぶりにピッチへ。前節・神戸戦(1-1)で故障から復帰した高原と一緒にプレーするのは初めてだったが、小野を含め、欧州リーグなど国際舞台の経験も豊富なトリオはすぐに息の合ったプレーを披露した。

 すると後半21分、ユングベリからパスを受けた小野が絶妙なスルーパス。これに大前が抜け出し、GKとの1対1から落ち着いて右足で流し込んだ。完璧な形で甲府守備陣を崩し、ダメ押しの3点目。守備陣も最後まで安定感を保ち、甲府の反撃をシャットアウトした。

 小野とユングベリが初めて同時に先発した2日の名古屋戦は2-0の完勝で王者を撃破した。そして、この日は25分間ながら小野、ユングベリ、高原のトライアングルが初めて実現。3発快勝で勝ち点を44に伸ばし、賞金圏内の7位に浮上した。「高原、ユングベリの体調が良くなってくれば、もっといいゲームができる」とゴトビ監督。残り4試合、来季のさらなる飛躍へつなげる締めくくりを目指す。

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