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主将の今季初ゴールから3発快勝、札幌が3連敗後の2連勝で3位キープ

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[10.30 J2第33節 札幌3-0熊本 札幌厚別]

 昇格争い直接対決となった前節・徳島戦(2-0)で連敗を3で止め、昇格圏内の3位に再浮上したコンサドーレ札幌はホームでロアッソ熊本に3-0で快勝し、2連勝を飾った。7試合ぶりの1試合3得点を記録し、守備陣も2試合連続の完封。熾烈な昇格争いも残り5試合となり、ラストスパートの体勢を整えた。

 キャプテンの今季初ゴールがチームを勢いづけた。前半13分、DF高木純平の縦パスをMF宮澤裕樹が落とすと、PA外からMF河合竜二が右足をダイレクトで振り抜く。弾丸ミドルがゴールネットに突き刺さり、札幌が先制に成功した。

 今季、横浜FMから加入した河合にとってはJ2初ゴール。試合後のインタビューで「みんなの気持ちを乗せてゴールに向かった結果だと思う」と胸を張った主将のひと振りで試合を優位に進めた。

 1点リードで折り返した後半立ち上がりは熊本の反撃に遭ったが、MF西森正明の決定的なシュートはGK李昊乗がビッグセーブ。すると後半25分、左SBの高木純のアーリークロスに走り込んだMF近藤祐介がフリーでヘディングシュートを放ち、GKの手を弾いてゴールネットを揺らす。貴重な追加点で2-0とリードを広げ、ロスタイムにはDF岩沼俊介の正確な左クロスを途中出場のMF岡本賢明が胸トラップから右足を一閃。ダメ押しの3点目を奪った。

 これで3連敗後の2連勝。連敗中は1得点も挙げることができず、J1昇格に黄信号が灯ったが、選手だけでミーティングを行うなど立て直し、連勝で昇格圏内の3位をしっかりキープした。「選手はだれ一人あきらめていない。楽しんで思い切りやることが今後につながると思う」と河合。“壁”を乗り越えた札幌が、また一歩、4年ぶりのJ1復帰に近づいた。

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