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新潟は4連勝に失敗。次戦はDF3選手が欠場で残留争い突入の危機

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[11.3 J1第31節 柏4-0新潟 柏]
 アルビレックス新潟は今季ワーストタイの4失点で柏に完敗した。勝っていれば今季初の4連勝で勝ち点も41に伸び、J1残留がほぼ決まる状況だったが、悔しい敗戦となった。黒崎久志監督は「アウェーで厳しい戦いになるのはわかっていたが、自分たちのそういう現実というか、それを突きつけられたゲームだった」と悔しがった。
 前半6分にDF千葉和彦が先制につながるPKを献上。これを決められて一気にリズムが狂って前半で2失点。後半にも2失点を食らった。システムを4ー3ー3に変えて警戒していたMFレアンドロ・ドミンゲス、MFジョルジ・ワグネルの2選手を抑えようとしたが、うまくいかずに後半は4ー4ー2に戻した。「やっぱり外国籍選手2人にやられてしまったなという感じが全体的にします」と肩を落とした。
 スコアの差以上に苦しい事態が待っている。PKを献上した千葉は前半6分のファールでイエローカードを受けたが、累積警告で次節19日のG大阪戦の出場停止が決まった。この試合には千葉を含めてDFラインの3選手が不在となる可能性が出てきた。CBの鈴木大輔と左SBの酒井高徳の2人が、ロンドン五輪アジア最終予選・11月22日のバーレーン戦(アウェー)、同27日のシリア戦(国立)に挑むU-22日本代表に招集される見通しのためだ。
 新潟は現在勝ち点38の12位でJ1残留圏内だが、残り3試合の対戦相手は、11月19日のG大阪、同27日の甲府、12月3日の名古屋という優勝争いと残留争いをしているチーム。まさに言わずと知れた難敵だ。
 この3試合のうち、千葉はG大阪戦の1試合のみだが、鈴木と酒井はU-22代表に選ばれた場合はG大阪戦と甲府戦の2試合を欠場することになる。そうなれば、より苦しい戦いとなり、最悪の場合は残留争いに巻き込まれる可能性がある。残り3試合、気の抜けない戦いは続く。
(取材・文 近藤安弘)

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