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栃木がクラブ新記録となる1試合5発で鳥取を一蹴し4戦ぶり勝利

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[11.6 J2第34節 鳥取0-5栃木 とりスタ]

 ともに2連敗中だったガイナーレ鳥取栃木SCの一戦は栃木が5-0で快勝し、4試合ぶりの勝ち点3を手にした。小雨が降り続くピッチコンディションに序盤は両チームとも苦しんだが、地力に勝る栃木が1-0で折り返した後半に4点を追加して突き放し、クラブ史上最多となる1試合5得点で圧勝した。

 09年のJ2昇格以降、クラブ史上初となる大勝劇で鳥取を一蹴した。まずは前半20分。体調不良で先発を外れたMF水沼宏太に代わって2試合ぶりに先発した右MFの河原和寿を起点に最後は左MFの杉本真がスライディングシュートで押し込んだ。待望の今季初ゴールが先制点となった杉本は試合後のインタビューで「(スリッピーなピッチ状態の中)うまく入ってよかった。やっとここで入った」と喜び、松田浩監督も「両ワイドMFはよくやってくれた」と手放しで称えた。

 後半は怒涛のゴールラッシュだった。後半15分、エースがチームを勢い付ける。前節の北九州戦(1-2)で出場停止以外では今季初となる先発落ちを味わったFWリカルド・ロボが2試合ぶりの先発復帰戦で2戦連発となる追加点。後半39分には河原が5月4日の岡山戦(2-2)以来、約半年ぶりとなる今季2点目を決め、後半ロスタイムにも途中出場のFWサビアが2得点を挙げた。

 得点力不足で昇格争いから後退する要因ともなった攻撃陣が、遅まきながら、クラブの新たな歴史をつくる1試合5発。今シーズンでの昇格は厳しい状況だが、杉本は「残り試合は少ないが、(今日の勝利を)力にして戦いたい」と、残り4試合で少しでも上位にいくことを誓っていた。

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