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1トップの前田とハーフナーは明暗分ける

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[11.11 W杯アジア3次予選 タジキスタン0-4日本 ドゥシャンベ]

 6月のキリン杯以来の代表復帰を果たしたFW前田遼一(磐田)が後半11分、FWハーフナー・マイク(甲府)に代わって途中出場。同37分に個人技を見せつける右足シュートでチームの3点目を決め、存在感をアピールした。

「(中村)憲剛さんがうまくスペースをつくってくれた。周りから打てという声が聞こえてきたので思い切り打った」と、手応え十分の表情で技ありの一撃を振り返った。

 キリン杯ではペルー戦で先発したが、右足を痛めてチェコ戦を欠場した。その後も左太腿肉離れなどで離脱。その間に台頭してきたハーフナーに1トップの座を奪われた。

 失地回復を期して臨んだこの日の試合。「監督からは1トップでタメをつくってくれと言われた。マイク(ハーフナー)に比べると高さもないので、運動量も意識した」という言葉通り、連動した動きでチャンスに絡み、テクニックと運動量を見せた。

 一方、先発したハーフナーは動きに精彩を欠き、前田と交代で退いた。194cmの高さを生かすことができず、前線でボールをキープすることもままならず、「自分のプレーはあまり良くなかった。もっとボールをおさめたかったし、もう少し攻撃に絡みたかった」と反省が口を突いた。

 ハーフナーの出現で一歩後退していた前田が再び前線へ躍り出た格好。李忠成を含め、1トップのポジション争いはさらに激化していきそうだ。

[写真]約5ヵ月ぶりの代表復帰戦でゴールを決めたFW前田遼一

(取材・文 矢内由美子)

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