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途中出場の林が2得点、昨季わずか1勝の北九州が15勝目

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[11.12 J2第35節 北九州2-0熊本 本城]

 ギラヴァンツ北九州は途中出場のFW林祐征の2得点でロアッソ熊本を2-0で下し、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。MF森村昂太、FW池元友樹、DF福井諒司の3人が出場停止。総力戦で臨んだ「九州ダービー」のヒーローは後半24分からピッチに入った林だった。

 後半31分、右サイドのDF関光博からのアーリークロスを高い打点のヘディングで捉える先制点。同45分にはMF木村祐志のFKに飛び込み、豪快なダイビングヘッドを突き刺した。林の今季通算8得点とする2ゴールが試合を決めた。

「サッカーの精度より、戦うという部分でどっちに転ぶか分からない試合だった」。試合後のインタビューで三浦泰年監督が振り返ったとおり、試合は一進一退の攻防となった。前半30分には熊本MF原田拓の左足ミドルをGK佐藤優也がビッグセーブ。熊本は前半終了間際にもFWファビオが個人技で3人をかわしてGKとの1対1に持ち込んだが、シュートはまたしてもGK佐藤優が立ちはだかった。

 北九州は後半10分、FW長野聡がPA内でDF筑城和人に倒され、PKを獲得した。絶好の先制のチャンスだったが、FW大島康明のキックはGK南雄太が横っ跳びでセーブ。両守護神の奮闘で0-0の拮抗した展開が続いた中、途中出場の林が大仕事をやってのけた。

 J2参戦1年目となった昨季はわずか1勝で最下位に沈んだ北九州だが、今季はこれで15勝9分11敗。勝ち点を54に伸ばし、シーズン前の目標である「56」まであと1勝となった。昇格の可能性もわずかながら残し、今季はあと3試合。三浦監督は「一つでも多いポイントを取るために努力したい。これでシーズンが終わるわけではない。次の試合に向かっていきたい」と、さらなる高みを見据えていた。

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