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残り4分からの逆転劇で横浜FCが13試合ぶり勝利

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[11.13 J2第35節 横浜FC3-2湘南 ニッパ球]

 横浜FCが劇的な逆転勝利で8月27日の草津戦(2-0)以来、13試合ぶりの白星を飾った。先制しながら一時は湘南ベルマーレに逆転される苦しい展開だったが、後半41分にMF荒堀謙次のゴールで追い付くと、ロスタイムにMF野崎陽介が決勝弾。残り4分からの逆転劇で約2ヵ月半ぶりの勝ち点3を手にした。

 試合は野崎のアシストから幕を開けた。前半10分、左サイドで仕掛けた野崎の折り返しをFW難波宏明が蹴り込み、先制点。しかし、湘南も直後の11分、MFアジエルの右クロスをDF大井健太郎が頭で折り返し、FW田原豊がヘディングで同点ゴールを奪った。

 同点に追い付き、勢いに乗る湘南は前半34分、MF高山薫が左45度から豪快な右足ミドルをゴール右上隅に叩き込み、2-1。大卒ルーキーの今季9得点目で試合をひっくり返した。その後も試合は湘南ペース。12試合連続で勝利から見放されている横浜FCはまたしても追い込まれたが、終盤にドラマが待っていた。

 まずは後半41分、DF藤田優人の正確な右クロスを途中出場の荒堀が頭で叩き付け、2-2の同点に追い付く。これで流れが一変。一気にたたみかける横浜FCは試合終了間際の後半49分、MF寺田紳一の左CKにDF渡邉将基が競り合い、こぼれ球をゴール前の野崎が頭で押し込んだ。

 それまでCKのキッカーを務めていた野崎だったが、「1本前のCKを蹴ったときに足をつって(キッカーを)シン(寺田)に変わってもらった」という。「変わってもらったおかげで入ってよかった」と、“ケガの巧妙”が生んだ劇弾を喜んだ。

 待ちに待った78日ぶりの白星。野崎は試合後のインタビューで「神奈川ダービーでしっかり結果を出せてよかった。この勢いに乗って、残り3試合全部勝てるようにがんばりたい」と誓っていた。

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