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[選手権予選]浦和東が苦しみながら決勝進出。川口北守備陣の奮闘光る:埼玉

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[11.13 第90回全国高校選手権埼玉県大会準決勝 浦和東2-0川口北 NACK]

 第90回全国高校サッカー選手権埼玉県大会準決勝が12日、NACK5スタジアムで行われた。第1試合では優勝候補の浦和東が川口北と対戦。終始攻め続けた浦和東は前半10分にMF菅原悠平(3年)のゴールで先制すると、後半ロスタイムに途中出場のFW浜野守(3年)が追加点を決め、2-0で勝利した。
 
 立ち上がりから激しい攻め合いを見せる両チーム。しかし、サイドから崩しにかかる浦和東が徐々に主導権を握り始める。迎えた前半10分、左MF鄒龍輝(3年)が中央にセンタリングを上げると、ゴール前に飛び込んだ菅原が相手DFとの競り合いを制し、右足でシュート。一度はGK稲葉信之介(3年)にキャッチされたかに見えたが、ボールはこぼれ、菅原が自ら詰めて右足で押し込んだ。

 先制点を取り、硬さの取れてきた浦和東はさらに攻勢を強める。前半36分、MF有野涼(3年)が前線のFW菊池将太(3年)へロングフィード。DFとの競り合いからこぼれたボールに菊池が自ら反応し、スライディングシュートを狙ったが、川口北DFが懸命のクリアを見せ、何とかCKに逃れた。

 川口北はなかなか前にボールを運べない時間が続いたが、前半終了直前、ゴール前に放り込まれたボールをFW上村渉(2年)が右足でシュート。わずかにゴール上に外れたが、ようやく決定的な場面をつくり、後半につなげた。

 しかし、ハーフタイムに野崎監督から「前半は全然ダメだった」とゲキを飛ばされた浦和東イレブンが後半開始からさらに攻勢を仕掛ける。後半7分、菊池が個人技で突破を試みると、ゴール前までボールを運ぶが、シュートは打ち切れない。同11分にはゴール正面で得たFKを有野が直接狙ったが、FW中林大貴(2年)が顔面でブロックした。

 浦和東は後半28分、またしても菊池が個人技で突破。マークに付いていたDF2人をかわして右足でシュート。しかし、これは惜しくもクロスバーに阻まれた。

 耐えてカウンターを狙う川口北に決定機が訪れたのは後半30分。FW斉藤史弥(3年)がスルーパスに抜け出し、GKとの1対1を迎える。前に出てきたGKより先に触り、ボールはゴール方向に転がるが、浦和東DFにクリアされ、同点ゴールとはならない。

 すると後半ロスタイム、浦和東はDFとGKの間にロングボールを放り込むと、川口北守備陣がお見合いしてしまい、こぼれ球に反応した浜野が右足でダメ押しゴール。何とか耐えてきた川口北だったが、守備陣の連係の乱れを見逃さなかった浦和東の集中力が上回った得点となった。試合後、浦和東の野崎監督は「2点目を取るのが遅い」と手厳しかったが、川口北守備陣の奮闘が光った試合でもあった。


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