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J1首位の柏が甲府に6発大勝、「我々にはどの試合も『勝つ約束』がある」

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[11.16 天皇杯3回戦 柏6-1甲府 柏]
 J1首位の柏レイソルがJ2降格の危機にある同16位のヴァンフォーレ甲府を6-1で下し、4回戦進出を果たした。攻撃陣が開始早々から爆発し、前半だけで4得点。クラブによるとネルシーニョ監督は「我々は天皇杯で勝ち上がることを目標にしてきた。我々にはどの試合も『勝つ約束』がある。今日の試合に向けても選手の覚悟と心身ともに充実して臨んだ。攻撃の質は高く、守備も相手の力をニュートラルにすることができ、チャンスを確実に決めることができた」と選手たちを讃えた。
 ゴールラッシュの口火を切ったのは、助っ人MFジョルジ・ワグネルだった。前半10分、MFレアンドロ・ドミンゲスのパスをFW工藤壮人がつなぎ、ワグネルが利き足とは逆の右足でゴールネットに沈めた。先制から3分後に甲府のFW養父雄仁にクリアボールから1点を返されたが、これでさらに攻撃陣に火が付いた。
 前半26分、左サイドのDF橋本和のクロスがFW北嶋秀朗につながり、最後はFW工藤壮人が右足で勝ち越し弾を決めた。その3分後には、北嶋がレアンドロのパスから3-1とするゴールを決めると、同37分には橋本にプロ公式戦初ゴールが生まれた。
「ついに初ゴールを決めることができました!ずっと点を決めたいって意気込んでいたし、今日はいいところにボールがこぼれてきた。とにかくむちゃくちゃ嬉しかったです。点を獲る喜びを知ることができたし、この日立台で決められて本当に良かったです」と橋本。ムードメーカーの記念弾でチームはさらに勢いに乗った。
 4-1のまま折り返した後半開始、2トップを入れ替えた。工藤に代わってFW田中順也、北嶋に代わってFW林陵平を投入した指揮官はハーフタイムに「FWはゴール前に入ってチャンスを作ろう」とさらなるゴールを求めたが、田中が2得点で期待に応えた。
 後半22分にワグネルのパスから左足で5-1とするゴールを奪うと、同35分にはレアンドロのパスから6-1とするゴールを決めた。助っ人たちの“決めてください”と言わんばかりの好パスを受けた田中は「レアンドロとジョルジのおかげで、点を取ることができました。僕の歩幅にまで合わせてパスをくれますから。あそこまでお膳立てされると、脚を振るだけでした」と感謝の言葉を並べた。
 リーグ戦は、2位のG大阪に勝ち点2差を付けて首位を走る柏。残り3試合に全勝すれば、文句なしで初のJ1制覇となる。20日には敵地の清水戦が控えるが、ネルシーニョ監督は「日曜日のエスパルス戦に向けて調子を保つ必要もあったが、その意味でも良いゲームができた」。この日の6発大勝は清水戦、そしてリーグ優勝に向けて弾みとなるはずだ。

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