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F東京が延長後半ロスタイムの“劇弾”で神戸に勝利

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[11.16 天皇杯3回戦 F東京2-1神戸 味スダ]

 J2首位で来季の昇格がほぼ確実となってるFC東京が、J1で現在10位のヴィッセル神戸を延長の末に2-1で下した。1-1で迎えた延長後半のロスタイム1分、DF森重真人がCKからヘディングシュートを決めて4回戦進出に導いた。

 試合は前半13分に動いた。ホームのF東京が左CKの好機を得ると、MF谷澤達也のキックからMF高橋秀人がヘディング弾を決めて先制に導いた。高橋は12日のリーグ・水戸戦に続き、2試合連続でセットプレーからゴールをもたらした。

 これでF東京が勢いに乗るかと思われたが、神戸が前半37分に同点に追いついた。CKのチャンスで、MF朴康造のキックからDF河本裕之がヘディング弾を決めて1-1とした。それでも、その後はF東京がややペースを掴み、試合が進んでいった。

 神戸によると、「前半流れに乗れなかった点のひとつは、ピッチに相当水がまかれていて、スリッピーだったため、非常にパススピードが速かった。そこで対応が後手後手になり、ついていけず神戸らしい守備が出来なかったかなと思っています」と和田昌裕監督が明かしているが、パスワークが売りのF東京が“ホームの利”を活かして持ち味の攻撃サッカーを発揮した。

 しかし、神戸もJ1の意地を見せて失点はしなかった。後半は共にゴールが奪えず、試合は1-1のまま延長に突入した。ここで、神戸に悪夢が訪れる。延長前半8分にMF朴康造が右足捻挫で交代すると、同12分には先発していたMF大屋翼が2枚目のイエローカードを受けて退場してしまった。

 その後はF東京が完全に主導権を握り、延長後半ロスタイム、MF石川直宏のCKから森重の決勝弾につながった。シュート数も神戸より8本多い27本と、J2ながらタレント軍団の地力を見せた。スポーツニッポンweb版によると、大熊清監督は「攻め疲れをせず、よく集中した。J1が相手でも戦える地力がついてきた」と選手を讃えた。中2日の19日には引き分け以上で昇格が決まる鳥取戦(アウェー)が控えるが、120分間戦った疲労にめげず白星を目指す。


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