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名古屋は1-0辛勝も…“らしい”勝ち方で逃げ切り成功

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[11.16 天皇杯3回戦 名古屋1-0北九州 瑞穂陸]

 J1で優勝争いを繰り広げる名古屋グランパスはホームにJ2で6位と躍進するギラヴァンツ北九州を迎え、1-0で辛勝した。後半12分にFW小川佳純が決めた先制点を守り抜き、最少得点差で振り切った。

 中2日で横浜FMとの上位対決を控える名古屋はDF田中マルクス闘莉王を温存し、DF千代反田充が先発。中盤ではMFダニルソンとMF中村直志に代わってMF磯村亮太とMF吉村圭司がダブルボランチを組み、前線ではFW玉田圭司とオーストラリア代表に招集されていたFWケネディに代わりFW永井謙佑とFW金崎夢生が2トップを形成した。

 前半は北九州が鋭い出足を見せた。FW大島康明が「ポゼッションもできていたし、危険なところにも運べていた」と振り返ったとおり、手応えを感じながら試合を進めていた。名古屋のストイコビッチ監督も「北九州のプレーには驚かされた」と認めるように前半は北九州のペース。名古屋はセットプレーから局面の打開を図るが、前半18分のFKのチャンスも金崎のキックは枠を大きく外れた。

 思うようにペースをつかめない名古屋だったが、前半を0-0で折り返すと、後半12分、少ないチャンスを生かした。磯村の果敢なプレスからこぼれたボールを最後は小川が右足で押し込んだ。待望の先制点を奪い、同15分にはDF阿部翔平に代えてDF三都主アレサンドロを投入。3-5-2にシステム変更して逃げ切りを図ると、1点のリードながら危なげなく北九州の反撃をかわした。

 ストイコビッチ監督が「後半は良くなった」と満足げに語ったとおり、何度も追加点のチャンスをつくった。2点目こそ奪えなかったが、1-0のまま逃げ切り、4回戦へ。最低限の結果を残し、優勝争いの続くリーグ戦につなげた名古屋にとって、「ケガ人が出なかった、カードをもらわなかったことがよかった」という指揮官の言葉が本音だったかもしれない。


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