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浦和は仙台とスコアレスドローも、降格圏・甲府との差を勝ち点3差に広げる

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[11.19 J1第32節 浦和0-0仙台 埼玉]

 J1残留のために負けられない15位浦和レッズはホームで仙台と対戦し、0-0で引き分けた。勝利することはできなかったが、勝ち点2差で下回る降格圏の16位・甲府が磐田に1-2で敗れたため、今季2試合を残して、勝ち点3差に広げることに成功した。

 U-22日本代表のためにMF山田直輝とDF濱田水輝が不在。最終ラインではDF坪井慶介が6月18日の清水戦(1-3)以来、21試合ぶりの先発出場を果たし、中盤では左ひざの故障で離脱していたMFマルシオ・リシャルデスが復帰を果たした。

 開始直後からMF梅崎司らが積極的にシュートを放っていく。前半10分にはDF平川忠亮が右サイドをオーバーラップ。マルシオとのワンツーから右クロスを入れた。これにFWエスクデロ・セルヒオが頭で合わせたが、シュートはポスト右へ外れた。同24分にはDF野田紘史のパスからエスクデロがシュートを放つも、わずかにクロスバー上方へ。スコアは動かずに前半を終了した。

 後半に入ってもなかなか試合は動かない。流れを変えたい浦和は後半28分、エスクデロに代えて、FW田中達也を投入。右太腿裏痛で離脱していた田中にとって、7試合ぶりの出場となった。同37分には、左サイドからドリブルで切れ込んだMF柏木陽介が中央へ折り返す。これを受けた田中が左足シュートを放つも、シュートはわずかにポスト右へ外れた。

 後半41分には梅崎に代えて、16日の天皇杯・東京V戦(2-1)で2得点を決めたFW原一樹をピッチへ送った。その後も果敢に攻めにかかるが1点が奪えない。終了間際のロスタイム3分にはPA内へMF原口元気が切れ込むが、決定的な場面もシュートに持ち込めず。0-0のままに試合は終了した。

 勝利することはできなかったが勝ち点1を上乗せし、降格圏16位・甲府との差を広げることに成功した。試合後のインタビューで堀孝史監督は「最高ではないけど最低限のものは出せたかなと思う」とコメント。無失点で試合を終えたことについては「最後の部分で何かを出せないと難しい。全体のアイデアはトレーニングでできますが、個々のアイデアは失敗を恐れずに挑戦して、出していってほしい」と話した。

 次節はすでに降格の決まった福岡と対戦。最終節には首位・柏との試合が残っている。優勝のかかった柏との対戦を前にJ1残留を決めるためにも、なんとしてでも次節での勝利が欲しい。

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