beacon

札幌の“不敗神話”が崩壊、90分からの逆転負けで昇格ピンチ

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.20 J2第36節 草津2-1札幌 正田スタ]

 コンサドーレ札幌の“不敗神話”が崩壊した。J1復帰へ負けられない試合が続く4位・札幌は後半45分から悪夢の逆転負け。残り2試合で昇格圏となる3位徳島との勝ち点差は3に開き、次節にもJ1昇格の可能性が消滅する崖っ縁に追い込まれた。

 前半から試合の主導権を握り、チャンスをつくっていたのは札幌だった。後半10分にはMF砂川誠からのロングパスを受けたFW内村圭宏が右から中央に切れ込み、左足を振り抜く。シュートはDFに当たってふわりと浮き、GKの頭上を越えてゴールマウスへ。内村の2戦連発となる今季10点目で先制に成功した。

 これで“勝ちパターン”に入ったはずだった。今季ここまで先制した試合は16戦16勝。先制すれば必ず勝ち点3を手にしてきたが、その“全勝神話”がついに崩れた。

 草津は後半45分、MF熊林親吾の右後方からのFKをDF中村英之がヘディングで叩き込む同点弾。土壇場で追い付かれ、気落ちする札幌をさらに攻め立てると、後半ロスタイム、再び右FKのチャンスから熊林のグラウンダーのクロスをFWリンコンがスルーし、FWアレックスが右足で決勝点を流し込んだ。

 セットプレー2本でまさかの逆転負けを喫した札幌。前日19日に3位徳島が勝っていたため、その勝ち点差は3に広がった。幸い、2位鳥栖もこの日、敗れたため、鳥栖との勝ち点差は3のまま。次節は徳島と鳥栖の直接対決が控えている。

 札幌は次節26日の湘南戦に敗れ、27日に行われる徳島対鳥栖が引き分けた場合、両チームとの勝ち点差が4に開き、最終節を待たずに昇格の可能性がなくなるが、湘南に勝てば、徳島対鳥栖で敗れた方と勝ち点で並ぶことができる。崖っ縁に追い込まれ、開き直ることができるか。今季初の逆転負けを引きずっている時間はない。

TOP