beacon

栃木が北関東ダービー初優勝!!水戸の3連覇阻む

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.20 J2第36節 水戸0-1栃木 Ksスタ]

 09年から水戸、栃木、草津の3チームによって争われている「北関東ダービー」。勝てば3連覇となる水戸ホーリーホックと、勝って初優勝を飾りたい栃木SCの対戦は、前半45分にFWサビアのPKで挙げた1点を守り切った栃木が1-0で勝利し、初の栄冠に輝いた。

 16日の天皇杯3回戦でG大阪を延長の末、3-2で破った勢いそのままに、水戸が立ち上がりから攻め続けた。前半4分にFW鈴木隆行が放った右足シュートを皮切りに多彩な攻撃パターンで栃木ゴールに迫る。しかし、セットプレーからのこぼれ球からDF尾本敬が放ったシュートがポストを叩くなど不運が続いた。

 そんな中、前半終了間際の45分、ほぼ守備に回っていた栃木に先制点が転がり込む。GK鈴木智幸からのロングフィードに抜け出したサビアがPA内に侵入。たまらず水戸MFロメロ・フランクが後ろから倒し、PKを与えてしまう。そのPKをサビアが落ち着いて右隅に決め、ワンチャンスをものにした栃木が1点をリードして後半に折り返した。

 後半はサビアを中心とした攻撃のリズムが良くなった栃木が攻勢を強める。後半9分、MF小澤司が左サイドを突破し、最後はサビアがシュート。同18分にもクロスにサビアがヘディングで合わせた。いずれもGK本間幸司の好セーブに阻まれ、追加点こそ奪えなかったが、勢いは完全に栃木に移り、1-0のまま危なげなく逃げ切った。

 前節の徳島戦(0-1)に敗れ、J1昇格の可能性がなくなって迎えた一戦。モチベーションを保つのが難しい試合かと思われたが、松田浩監督は「どんなタイトルでもクラブの歴史になる」と北関東ダービー初優勝を喜び、「次はホーム最終戦(大分戦)だし、最終戦はダービー(草津戦)だし、全力で最後まで頑張ります」と気合を入れ直していた。

TOP