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[五輪最終予選]唯一の海外組・大津が技あり先制弾!東も2戦連発でU-22代表2連勝

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[11.22 ロンドン五輪アジア最終予選第2戦 U-22バーレーン代表0-2 U-22日本代表 バーレーン]

 U-22日本代表はロンドン五輪アジア最終予選第2戦(バーレーン)でバーレーンと対戦。ドイツ・ボルシアMGに所属するFW大津祐樹の先制ゴールとMF東慶悟の2試合連続ゴールにより、2-0で勝ち、2連勝とした。U-22日本代表は27日に東京・国立競技場でシリアと第3戦を戦う。

 日本は今回招集した唯一の海外組、大津を左MFに起用する4-5-1システム。GKは権田修一で4バックは右から酒井宏樹鈴木大輔濱田水輝比嘉祐介。中盤は山本康裕扇原貴宏をダブルボランチに配置し、トップ下は山田直輝で右が東慶悟、1トップには大迫勇也が入った。

 FW清武弘嗣と原口元気のA代表組、そして負傷で主将のMF山村和也が不在の中、唯一の海外組が大仕事をしてのけた。バーレーンはA代表でもエースを務めるFWアルアラウィがベンチスタート。ただ立ち上がり相手を押し込んだのは風上に立ったバーレーンだった。ミスでリズムに乗れない日本に対して球際の強さと強風に乗せたロングボールでPAまでボールを運んでくる。だが大津が攻守に体を張って再三FKを獲得し、大迫や山田が前線で動き回る日本は10分頃から主導権を握って攻め続けた。

 9分には扇原の左ショートコーナーから東が放り込んだ左クロスに大迫がタイミングよく飛び込む。さらに19分には中央から仕掛けた大迫が右足ミドル。23分には扇原のインターセプトから大迫がサイドチェンジし、右サイドから切れ込んだ東が左足シュートへと持ち込んだ。そして29分には山本の右アーリークロスから大迫がダイビングヘッド。また比嘉と酒井宏のオーバーラップが相手にプレッシャーをかける。バーレーンの攻撃を危なげなく防いだ日本はディフェンスラインから丁寧にボールをつなぎ、前線でポジションチェンジを繰り返して前に強いバーレーン守備陣に揺さぶりをかける。

 ただ強風が劣勢だったバーレーンにもチャンスを生み出す。32分、GKルトファラのロングフィードが風に乗ってPAまで到達すると、走りこんだMFショワイテルが右足シュート。39分には左中間からMFアルマルードの放った左足のロングシュートがゴール左ポストを叩いた。

 それでも先制点を奪ったのは日本だった。44分、酒井宏と大津のコンビで右CKを獲得。これを扇原が左足で放り込むと、飛び出したGKは手に当てたものの、クリアすることができず。ファーサイドから詰めていた大津がこぼれ球を右足アウトサイドでプッシュ。これがDFマホルティの股間を抜けてゴール右隅へと吸い込まれた。

 海外組で唯一招集された大津の技ありゴールで先制した日本に対し、初戦黒星スタートでもう負けられないバーレーンは後半開始からアルアラウィを投入。10分にはショワイテルの右FKにアルアラウィが合わせる。ただ7分に山本に代えてMF山口螢を投入してC大阪のダブルボランチへシフトした日本は中盤の守備強化に成功。相手の反撃を封鎖した日本は22分、貴重な追加点を奪った。左サイドでボールを持った扇原のクロスに東が飛び込む。バーレーンはDFとGKが交錯しながら何とかクリアしたものの、こぼれ球を山田が強烈な左足ボレー。GKが何とかストップしたが、跳ね返りを東が難なくゴールへと押し込んで2-0とした。

 マレーシアとの初戦に続く東のゴール。0-2となったことでバーレーンは集中力を持続することができなかった。35分には山田と競り合ったMFアブドカヘリが転倒した山田の顔面を踏みつけて一発レッド。日本は26分に大津に代えてFW永井謙佑、39分には流血した山田に代えて酒井高徳を送り込んだ。

 10人で戦うバーレーンはロスタイムにアルアラウィの直接FKがゴールを襲い、またショートカウンターからアルアラウィが決定的な右足シュート。ただ権田の好守など無得点に抑えた日本は逆に後半ロスタイム、権田のフィードからDFを外した大迫がクロスバー直撃の右足ミドルを放った。アウェーで相手をノーゴールに封じた日本が2-0で快勝。ロンドン五輪へ向けて貴重な勝ち点3を獲得した。
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