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長沢の17試合ぶりゴールを守り抜き熊本が連敗ストップ

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[11.27 J2第37節 熊本1-0岡山 熊本]

 4連敗中のロアッソ熊本はホームでファジアーノ岡山と対戦し、FW長沢駿の17試合ぶりとなるゴールを守り抜き、1-0で逃げ切った。前節、6連勝中の京都に土を付けた岡山だったが、クラブ史上初の3連勝はならなかった。
 
「やっと取れた」。先制ゴールを決めた長沢は試合後、安堵の表情を浮かべた。得点シーンは前半13分。左サイドをドリブルで切れ込んだFW武富孝介のクロスを長沢がワントラップから右足で押し込んだ。今季、清水から期限付き移籍で加入し、これまで7得点を決めていた長沢だが、最近16試合は無得点。6試合ぶりの先発となったこの日、待望の復活ゴールを決め、熊本が先制に成功した。

 その後は両チームとも攻め手を欠く。先制を許した岡山もセットプレーを中心にチャンスをうかがうが、前半30分、CKからニアに飛び込んだDF澤口雅彦のヘディングシュートはそのままファーに流れ、ゴールラインを割る。ワンチャンスをものにした熊本の1点リードで前半を折り返した。

 後半に入ってもこう着状態が続く。後半6分、熊本は長沢のドリブル突破からチャンスをつくるが、DFに囲まれながら放ったミドルシュートはクロスバーに嫌われた。

 岡山は、今季広島から完全移籍で加入するも、2月の練習試合で右膝前十字靭帯損傷の重傷を負ったMF桑田慎一朗が後半15分から途中出場し、待望の今季初出場。一方の熊本は今季限りでの退団が発表されたMFエジミウソンを後半29分から投入し、守備を固めた。結局、試合はそのまま終了。1-0で逃げ切った熊本がホーム最終戦を白星で飾り、5試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 熊本の高木琢也監督は「なかなか勝てなかったのでうれしい」と、ホッとした表情を浮かべた。しかし、まだ今シーズンは終わったわけではない。「また、最終戦勝てるように頑張ります」。12月3日の最終節ではアウェーで鳥栖と対戦する。J1昇格目前の相手に一泡吹かせる有終の美を誓っていた。

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