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2年連続の優勝弾ならず…玉田「今年は柏のシーズンだった」

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[12.3 J1第34節 新潟0-1名古屋 東北電ス]

 2年連続の優勝弾とはならなかった。勝って柏の結果を待ちたい名古屋グランパスは後半9分にFW玉田圭司が鮮やかな直接FKで決勝点。昨季の13得点を上回るシーズン14点目で自己記録を塗り替えたが、連覇には結び付かなかった。

 初のリーグ制覇を成し遂げた昨年11月20日の湘南戦(1-0)で決勝点を決めたのも玉田だった。柏が引き分け以下に終われば、玉田のゴールが2年連続の優勝決定弾となるところだったが、試合後に待っていたのは柏勝利という“悲報”。「自分たちは勝つしかなかった。結果、勝つことはできたけど、柏も勝ったので。しょうがないと思うしかない」。自己記録更新のゴール、チームを勝利に導くゴールにも、喜ぶことはできなかった。

「相手(柏)の方が強かったのかは分からない。でも、結果的に柏が上にいる。今年は柏のシーズンだったと思う」。玉田にとって、柏は05年まで所属していた古巣だ。悔しさはだれよりも大きい。相手を称えながらも「去年のグランパスより今年の方が上回っていたと思っているし、レベルアップしたと思っている」とプライドをのぞかせた。

「ライバルチームができて、もっと改善しないとという気持ちも出た。それを次のサッカー人生につなげたい」。このまま終わるわけにはいかない。個人としてもチームとしてもさらに成長し、来季は柏の連覇を阻むチャレンジャーとして王座を奪還する。

(取材・文 西山紘平)

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