[12.3 J1第34節 清水1-3G大阪 アウスタ]

　ガンバ大阪の西野朗監督がかつて4シーズン指揮を執った柏レイソルの優勝を祝福した。「本当におめでとう。個人的には北嶋がいれば(メッセージを)伝えたいくらい。J2から上がって優勝というのは歴史的なこと。全てがいい方向に向かっていたと思うし、コーチングスタッフをはじめとしたチーム作りが実践されたと思う」。99年に柏をナビスコ杯王者に導いている西野監督。柏の前身である日立製作所出身で“OB”でもある元指揮官はG大阪監督として優勝を逃した悔しさを抱えつつも、感慨深いものもあったようだ。

　優勝チームについて、特に評価していたのはシーズン終盤の戦いぶり。優勝争いのプレッシャーに乱されることなく、臆することなく確実に勝ち点を積み重ねた。「終盤チームの力が膨らんだ感じがした。素晴らしいパフォーマンスだったと思う。若い選手が期待に応えたり、優勝に値するチームだった」と最後まで賛辞を繰り返していた。

(取材・文　吉田太郎)