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FC東京の監督に就任へ、町田がポポヴィッチ監督の退任を発表

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 来季からのJ2昇格を濃厚にしているJFLの町田ゼルビアは7日、ランコ・ポポヴィッチ監督が契約満了に伴い、今季限りで退任すると発表した。元大分監督のポポヴィッチ氏は今季から町田の指揮をとり、最終戦を残してチームの悲願であるJ2昇格圏のJFL4位以内をほぼ確定させている。だが、J1に復帰するFC東京から監督就任のオファーを受け、悩んだ末に前日6日、クラブ側に今季限りで退団することを申し出た。

 ポポヴィッチ監督は町田に愛着を持っており、当初は来季J2で指揮をとることも視野に入れていたが、首都・東京のクラブで、J1制覇も狙えるタレント・資金力を誇るFC東京から熱烈オファー受け、心が動いた。関係者は「町田のプロジェクトに賛同していただき、町田への愛着もあると話されていたが、日本一を狙えるチャンスというのはそうはない。挑戦してみたいという気持ちが勝ったようです」と指揮官の心境を代弁している。

 ポポヴィッチ監督は「1年間、このクラブで自分がやって来たこと、そして選手たちと絆を築けたことに誇りを持っています。監督就任会見から言い続けて来た、クラブ、チーム、ファン・サポーターが一丸となって戦うということを実現できたと思います。一丸になれたからこそ、小さいクラブでも大きなことを実現できるということ、魅力的なサッカーができるということを証明できたと思います。それができたのも、サポーターの支えがあったからこそです。本当に感謝しています。私の願いは、この週末に迎える最終戦が最高の一日になることです。できるだけ多くの方に町田のサッカーの歴史が変わる瞬間を見届けてほしいと思います。Jリーグに初めて昇格するということは、1度しかないことです。その瞬間を味わって欲しいと思います」とサポーターに別れの挨拶をしている。

 今月11日にはJFLの今季最終戦がホームの町田市立陸上競技場で行われる。相手はカマタマーレ讃岐となるが、この試合で正式にJ2昇格が内定する4位以内が確定するうえ、ポポヴィッチ監督の町田での最後の試合となる。ファン・サポーターにとっては、いろんな意味で感慨深い試合となりそうだ。なお、町田は後任監督の人選に着手。今季同様の攻撃サッカーを体現してくれる指導者をリストアップし、なるべく早くベストな人材との契約を目指す。

以下、プロフィール

ランコ・ポポヴィッチ
■生年月日
1967年6月26日
■国籍
オーストリア、セルビア
■選手歴
ブドゥチュロスト・ペチ(ユーゴスラビア2部リーグ)→パルチザン・ベオグラード(ユーゴスラビア1部リーグ)→スパルタク・スボティツァ(ユーゴスラビア1部リーグ)→エトニコス・ピレウス(ギリシャ1部リーグ)→アルメリアFC(スペイン2部リーグ)→SKシュトルム・グラーツ(オーストリア1部リーグ)→アルヌ・フェリス(オーストリア4部リーグ)※選手兼監督
■指導歴
▽2002-2004
アルヌ・フェリス(オーストリア4部リーグ)選手兼監督
▽2004-2006
パクヘリフ(オーストリア4部リーグ)監督
▽2006-2007
サンフレッチェ広島コーチ
▽2007-2009
ズラティボール・ヴォーダ(セルビア3部リーグ、2部リーグ)監督
▽2009.07-2009.12
大分トリニータ監督
▽2011
町田ゼルビア監督


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