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横浜FMが小野ハット&俊輔弾で松本山雅を下し、3年ぶりの8強入り!!

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[12.17 天皇杯4回戦 横浜FM4-0松本山雅FC 富山]

 第91回天皇杯全日本サッカー選手権は17日、各地で4回戦の7試合を行った。横浜F・マリノスは、来季からのJ2昇格が決定したJFLの松本山雅FCと対戦。FW小野裕二のハットトリック&アシストの活躍で4-0の勝利を収めた。3年ぶりの8強進出を決めた横浜FMは、24日に名古屋vs柏の勝者と準々決勝を戦う。

 今試合は、かつて横浜FMでプレーし、8月に急性心筋梗塞で亡くなられた元日本代表DF松田直樹さんが所属していた松本山雅FCと、古巣・横浜FMの対戦ということで、注目が集まった。横浜FMは、天皇杯3回戦の栃木戦(3-0)で2得点を決めていたFW大黒将志が膝を故障したため欠場。前線では小野とFW渡邉千真が先発した。

 ファーストシュートを放ったのは松本山雅だった。開始わずか45秒、FW木島徹也がPA外からミドルシュートを放つ。これはクロスバー上方へ外れた。同12分には、またも木島徹が右サイドからドリブル突破。DF中澤佑二を振り切り、PA内へ切れ込んだがGKに阻まれた。松本山雅にシュートは打たせるものの、横浜FMが後一歩のところでしっかりと防ぎ、ゴールラインを割らせない。

 すると、徐々に横浜FMが本領発揮とばかりにゲームの主導権を握り始める。そして前半28分、小野のスルーパスに抜け出したDF金井貢史が左サイドから仕掛ける。ゴールライン際から中央へ切れ込み、クロスを入れると、PA内正面のMF長谷川アーリアジャスールがワンタッチではたいた。これを松本山雅のMF大橋正博がクリアミス。PA外左へ走りこんできた小野がこぼれを拾い、右足ダイレクトでシュートを決めた。小野の8月20日のJリーグ第22節・磐田戦(1-0)以来、実に119日ぶりとなる公式戦ゴールで横浜FMが先制した。横浜FMリードの1-0で前半を折り返した。

 約4か月ぶりの公式戦ゴールを決めた小野の勢いは止まらない。後半28分には追加点。右サイドから、DF小林祐三がMF中村俊輔とのワンツーで切れ込み、クロスを入れる。ゴール前混戦から、最後は跳ね返りにMF小椋祥平が詰めるも、ボールはPA外左へ流れた。ここにしっかりと詰めていたのが小野だった。またも右足ダイレクトで叩き込むと、2-0。自身2点目を沈め、リードを広げた。

 さらに1分後には、小野がハットトリックを達成。中村が左サイドへ展開すると、途中出場のMF森谷賢太郎が左クロス。ファーサイドの小野が合わせてヘディングシュート。冷静にDFの裏を取り、今季公式戦7点目を決めてみせた。3-0と試合を決定付ける。

 だが、この日の小野の活躍は、ハットトリックにとどまらない。後半42分、中央で競り合いのボールが小野の元へ流れる。敵陣中央からドリブルで持ち込むと、絶妙な間合いでDF2枚を引き付け、右サイドへ走りこんできた中村へ冷静にラストパス。これを中村が冷静に左足で逆サイドネットへ流し込み、4-0となるシュートを決めた。そのまま試合は終了。横浜FMが3年ぶりの天皇杯ベスト8へ進出した。

 試合後、3得点1アシストを決めた小野は、自身プロ初のハットトリックを振り返り、「ゴールを決めるのはFWなので気持ちがいいこと。これを続けていけるように」とキッパリ。「優勝するつもりでやっているので、次もしっかりと勝って上へいきたい」と力を込めた。


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