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慶應義塾大はベスト4で終戦…FW河井「もう一回、国立で日本一をかけた試合ができたら」

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[12.25 全日本大学選手権準決勝 慶應義塾大1-2明治大 西が丘]

 来季の清水エスパルス入りが内定している慶應義塾大のFW河井陽介(4年=藤枝東高)にとって、悔しい大学サッカーの幕引きとなった。これまで幾度も対戦している明治大との準決勝。河井は徹底的にマークされると、本来の持ち味を出すことができず。チームは1-2で敗戦し、3位で大会を終えた。

 試合後には「相手が強かった。先制点をもっと大事にしたかった」と唇を噛んだ。1回戦、準々決勝と自由にボールを持ち、攻撃の起点となっていたが、この日は思うようにプレーできず。「だいぶマークされていた。俺が潰されると慶應自体もあまり良くなくなってしまう。自分が潰されても、周りを生かせるようなプレーがしたかった」と悔やんでいた。

 藤枝東高時代は全国準優勝、大学では全国3位。またもや、あと一歩のところで頂点まで届かなかった。「慶應に入ったときは、正直いってチームは2部だったし、ここ(インカレ準決勝)まで来れるとは思わなかった。ここまでこれただけでも、満足。でも最後にもう一回、国立で日本一をかけた試合ができたら、一番良かったと思う」。高校3年生時ぶりの“日本一決定戦”。そのピッチに立つことは叶わなかった。

 今後は1月13日の清水の始動日へ向けて、まずは身体を休める予定。そして「1年目の始動日が勝負だと思ってる」と強い決意を口にした。また、ロンドン五輪をめざすU-22日本代表世代の河井は「代表も諦めていない。チャンスがある限りは目指していきたいし、(Jの)開幕戦から試合に出ていれば、見てくれるはず」とキッパリ。大学サッカーでの経験を糧に、早くも年明けの1月から新たなステージでの挑戦がスタートする。
 
(取材・文 片岡涼)
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