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[MOM543]奈良育英FW黄山晃宏(3年)_打って撃って討ちまくれ!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 奈良育英5-3富山南 等々力]

奈良育英の分厚い攻撃、それを体現しているのが最前線のFWに位置するFW黄山晃宏(3年)だ。この日も2ゴール1アシストと存在感をぞんぶんに示した。

「今日は前半、風上だったのでどんどんシュートを打っていこうという話でした。自分としては前の試合(帝京大可児戦)でミドルをたくさん打っていたので、ミドルを打つと見せかけて持ち込んでいこうとも思って…。決まりごととしてシュートを打つと意識してたんですが中途半端になってしまいました」

そう本人は振り返るが、初戦、そしてこの日の2回戦を含め、ゴールに対して積極的な姿勢がはっきりと見える。シュートコースがあればファーストチョイスはシュート。そう見ている者に感じさせるほどに潔く、思い切りがいい。

「元からそういうスタイルであったわけではないんです。遠いところからでもシュートを打っていこう、というのは今大会に入るにあたって自分で決めたことでもあり、チームから言われていることでもあります。シュートを打てば勢いもつきますし、シュートを打つことで点に結びつくこともある」

「シュートを打つことで点に結びつくこともある」というのは初戦の1ゴール目の話だ。黄山が放ったミドルシュートが相手DFに当たり、こぼれ球を仲間が詰めた。これは黄山の積極性が生んだゴールといえる。

チームではプレスキッカーもつとめるレフティー。本来はドリブルが好きなのだそうだが…?
「ミドルを打てば、次は自分のドリブルがいきてきますから」
この日打ったシュートは7本。そのうち2本が富山南のゴールという急所を撃ちぬいた。
「彼の左足はうちの武器です」
と上間監督も全幅の信頼を寄せる。
黄山の左足でもって、奈良育英の全国大会への“討ち入り”は続く。

(写真提供『高校サッカー年鑑』)

(文・取材/伊藤亮)


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